『望み欲するところ!2』
友よ、
汝は心ある自分を望むか、
心無き自分を望むか!
友よ、
汝は罪人たる自分を望むか、
罪無き自分を望むか!
友よ、
汝は汚るたる自分を望むか、
清らかな自分を望むか!
友よ、
汝は悪人の自分を望むか、
善人の自分を望むか!
友よ、
汝は罰せられる自分を望むか、
賞される自分を望むか!
友よ、
汝は豊かなる自分を望むか、
貧しき自分を望むか!
友よ、
汝は真実の命を得る自分を望むか、真実なる命を失なう自分を望むか!
友よ、
天国と生まれる自分を望むか、
地獄と落ちる自分を望むか!
友よ、
極楽浄土と生まれる自分を望むか、地獄悪趣と落ちる自分を望むか!
友よ、
汝は神を得る自分を望むか、
神を失う自分を望むか!
友よ、
汝は仏を得る自分を望むか、
悪魔、悪鬼を得る自分を望むか!
友よ、
道を得る自分を望むか、
道を失う自分を望むか!
友よ、
汝等はこのように自分の望むところを正しく見て、
正しく知り、
その為にはどう生きるべきか、
真と覚めよ!
その為にも道を知り自らの命を知る事なり。
友よ、
汝の望むところは全ての人の望むところなり!
汝の望まぬところは全ての人の望まぬところなり!
されば
いかに生きるべきか明らかに気づき覚めよと言うなり。
友よ、
汝等が望むところを正しく知ったならば、正しくそれを望みて道と生きなさい!
その汝等の望むところを欲し生きるに欲望も、そこにおいて正しくなるなり!
その欲望をゆえに正しく知りて正しく生きるはまた正しき道と言うなり。
即ち友よ、
このように正しい欲望とは、自ら達の命が正しく望み求めるところを欲し生きる事なりて、ただの欲をのみ望み生きるに非ずなり。
そのゆえに望みという声字文字には王と示すと知る事なり。
その王とは、
玉なりて、
真実の命、法性、真性摩尼珠とこれを教えるなり。
その摩尼の上に正しくその望みを求めてねがい欲するところを見て命といきれば、欲望はまた道にして命を命と高め、昇華せしめる心となるなり!
即ち友よ、
汝の望み欲するところを命の上に正しく見て、それを全ての上に立てて正しくなせと言うなり。
友よ、
ゆえに、
欲を望むのが欲望ではなく、
望むところを欲するのが欲望の正しい道と教えるなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌