『犬に仏性ありや!』
犬に
これ仏性ありや?
一切悉皆仏性有り!
この世界は大日如来の胎蔵の命これなり。
されば仏性の無きところいづこにあるなり。
地に慈悲有り、
水に慈悲有り、
火に慈悲有り、
風に慈悲有り、
空に慈悲有り、
識に慈悲有り、
六大にこれ無きところまた無きなり。
六大ならざる生これの非ずして、
全てこれなれば、仏性あるは当然なり。
慈悲はこれ仏の室にして心なり、心なりて仏性なり。
仏陀は覚なり、覚めれば皆仏なり。
迷うゆえにわからぬなり!
よく覚してよく智となすをして、仏性菩提心と言うなり。
「犬に仏性ありや!ワン・ワン!!
犬に仏性ありやと聞くなり!ワン・ワン・ワン!」
それはなんぞや!
これは犬の悟りなり。
なんの悟りぞ!
仏は覚なり、
犬が犬と覚めて、本来の犬となればそのまま覚りなり。
覚りなればこれ仏なり。
仏なれば仏性これそのままなり。
仏を覚と言い、菩提をしてゆえに智とはこれ名付けるなり。
「ワン・ワン・ワン!」
太陽の法嗣
大日天光子
合掌
オン・アビラウンケン