『菩薩の行道!』
よく橋をかけるは菩薩の道これなり!
よく井戸と掘りて聖水と汲むも、また菩薩の道これなり。
険しい道とならして平らかとなすも菩薩の道これなり。
衆生これを何と聞くなり。
一命の井を掘りて、聖水、智水とこれを汲みて衆生一切の渇きをいやし、
命を与え、
塵垢、
芥を洗い清めるは菩薩の行これなり。
険しい道のでこぼこをならして平らかとなさしむるは、
平等大慧安命の行これなり。
全ての命とよくならしめて平安、
安心といたらしめるもまた菩薩の行これなり。
されば此岸より彼岸と渡らしめる橋とよくかけ続けるもまた菩薩の行なり。
すなわち
行道に示して、
橋をかけるも、
井戸を掘るのも
険しい道とならして平らかとならしむるも、その一命一体の教と聞く事なり。
それをなして、
一命にまたなしゆくは、菩薩の行道これと教えるなり。
険しい迷苦の道をならしてそのでこぼこを無くして平らかになすを済度の済と言うなり。
よく井戸と掘りて、その水をもって、
塵垢、
芥、
罪汚れを洗い流して払い清めるをして、済度の済と言うなり。
此岸より彼岸へとよく渡しゆくを済度の度と言うなり。
橋をかけるは
ゆえに度にして
全てみな済度一事の行と示すなり。
井戸を掘るも、
険しい道をならすも、橋をかけるも、
みな菩薩一命の大行なると知る事なり。
されば
よく菩薩達のこれとなして示したるを聞きて菩薩行道品、
一品の経相これと聞く事なり。
太陽の法嗣
大日天光子
合掌