今季、一番提案したいアイテムが届きました。
JUNKIE HEART SATIN JACKET
MATERIAL POLEYESTER 100
SIZE ONE SIZE
PRICE \44,800-(+TAX)
ルーズなシルエットでパターンメイクされたスカジャンデザインベースのサテンジャケット。
背中には印象的なデザインのハート柄『ジャンキーハート』がプリントされています。

私がこれまで見てきた中で一番好きなグラフィックです。
派手で、歪なハート柄。
インパクトがあり、印象に残るグラフィック。
グラフィックなので、見た目で選んで頂くのはもちろんアリなのですが、
ジャンキーハートに関しては、その姿勢・思想・哲学を知った上で背負って欲しいと考えています。
そのためには、いくつか「デザインの背景」を説明しなくてはなりません。
まずは「ビートニク」「ビート・ジェネレーション」というカルチャー。
1950年代のアメリカで生まれたカルチャーです。
この時代のアメリカは第二次世界大戦が終わり、空前絶後の経済発展を遂げていた時代。
退役軍人に報奨金が与えられ、中流階級が大量に生まれ、社会基盤が整備されていった時代。
この「社会基盤」「体制」「与えられた人生」というものに疑問を持ったのが「ビートニク」と呼ばれる集団です。
体制に順応する親世代「ロスト・ジェネレーション」に抗い、あくまでも「個」を尊重し「裸の自分」、「魂の解放」、ありのままを表現しようとした集団。
彼らが愛したものは、ドラッグ、ジャズ、セックス。
原始的な人間の解放、抑圧された社会への反抗がこうした言動に現れたのです。

カラフルなハートの柄。よく見るとうずくまった男の姿が隠されています。
薬中のジャンキー。頭の中はサイケデリックに彩られていても、うずくまり苦しむ哀れな姿。
そんな人物も別け隔てなく愛していこうという想いがハートに込められています。
ジャンキーは何故ジャンキーになるのか?
それはきっと心の中に「寂しさ」があるからなのだと思います。
認められたい。必要とされたい。愛されたい。
社会からの要求と自分の欲求のバランスが保てなくなった時、人はジャンキーになるのでしょう。
ジャンキー程までではなくとも、生きていれば誰しも思うところがあるのではないでしょうか?
認められない。必要とされない。愛されない。
承認欲求と周りからの評価のギャップ。寂しさ。思うようにならない自分自身へのもどかしさ。
そんな人を認めていこうよ。
そういうのもいいじゃんか。人間じゃん。悩んで、迷って、
それでも生きていこうよ。愛していこうよ。そんな想いが込められたグラフィック。
だからこのグラフィックのフィニッシュはハート型。
歪さは自分自身の迷いも表現しているように感じます。

大好きなグラフィック。
魂込めて提案したい、優しさにあふれたデザインです。