中島みゆきの「たかが愛」という曲を聴くと18年前に大腸がんで亡くなった祖父のことを思い出す。祖父には最後まで病名を伏せて入院させてほぼ毎晩夜~朝まで僕が付きっ切りで看病をしていた。僕は不眠症だからその時間帯に合わせられる人がちょうど僕だったから。毎晩毎晩涙を流しながらベッドに寝てる祖父のそばにいた。優しい祖父だった。桜の咲く時期に母が車いすで祖父を乗せて花見に行った。もうこれが祖父が見れる最後の桜なんだ、と思っているだろうという母の胸中を思うと涙が止まらなかった。病院で付き添って看病していた頃によく聴いていたのが中島みゆき「たかが愛」なのである。祖父は絵が上手かった。しかも毛糸で絵をかくということで特許もとっていた。写真がその内の1枚。祖父が亡くなった後、1年もしないうちに後を追うようにリウマチで寝たきりの祖母が他界した。あの時期は地獄だった。僕の歌詞を「その歳でこんな詩を書くなんていう事はよっぽどつらい目にあったんだろう」と母の友人が言っていたがまさにそれ。それらの日々を「今は昔」というバラードにして書いた。祖父母が大好きだったので下の世話も全然気にせずやってた。看護師さんも驚いていた「お孫さんが看病しにくるんですね!?そんなの聞いたことないですよ。よっぽど好きなのね」と言われて「ええ」と応えてた。
