編集の最中に暗示、というか、自分がそもそも「弾き語り」でどういうタイプの曲を創りたくてどういうことを歌いたいか?ということを振り返ったら、あっさり選曲が決まった。

僕の弾き語りの「本当」の原点は「河島英五さん」である。コレは
手前味噌になるかもしれないけれど地元の市が数年前まで企画していたローズコンサートというのがあって希望者はワンマンでも数組
出るイベント企画でも出れるのだが、2008年か?WBCの決勝戦という昼間の時間帯に僕の「ほぼワンマン弾き語りLIVE」が重なってしまいあまり集客は期待していなかったのだが、蓋を開けてみればローズコンサート史上最高の入場者集の200人近い動員となった。

新聞社も取材に来ていたほどだったので僕の実力より前評判が先だったのかもしれない。そのLIVE後に号泣しながら僕のところに来たお客さんが何人もいらしたが、中に「私、河島英五さんが昔か
ら大好きなんだけど、...
貴方の歌にも感動して泣いてしまいました、これからも歌い続けて
くださいね」とおっしゃってくれた方がいた。皮肉なことにその「史上最高」の集客LIVE以降、実質上のローズコンサートは市の方針で無くなってしまった。

去年はやらなかったけどここ最近ではこれまた地元のカフェで弾き語りLIVEをやらしてもらっているが有り難いことに毎回超満員の入りである。地元密着型らしい。実際、都内のライヴハウスなんかでライヴやった時は悲惨な動員であった。その後、怒PUNKなアルバムや前衛的な作品を作ったりして音楽的に迷走し、ブレたがまた原点に帰れた。

事実、河島さんは亡き後だったが僕の命の恩人なのである。2005年に僕は何度目かの酷い鬱病の発作で寝たきり生活を余儀なくされてて立って歩くのは5分も持たない、というほど酷い衰弱状態で
あった。真面目な話、このまま死んで行くのだろうなぁと本気で覚悟していた。そんな中で初めて、河島さんのかの名曲「酒と泪と男
と女」を聴いてナンとか自力で酷い発作から脱することができた。

その発作から脱した2005年の暮れ、というかクリスマスイヴの日に僕は音楽事務所からスカウトされるきっかけとなった曲「MYSELF」という曲を書いた。しかしまぁクリスマスイヴに創るっ
てのは情けない。

やっ~と決まりました。全8曲入りです。LIVEでは弾き語りですが音源ではドラム、ベースがコーラスが入ってます。収録曲は「陽の当たる場所」「ViVA!日大三高」「BITTER 16」「確かなことは…」「ス・テ・キにアクシデント」「THELOVED ONE」「ポジティヴ音頭」「M/I/K/A」の8曲です。