もうかれこれ12年ぐらいの付き合いになるガソリンズという3ピースのバンドがあって、この12年間お世辞抜きでお互いをリスクペクトしてきているのだが、この夏そのガソリンズが新譜「メロディーロード」という5曲入りのミニアルバムをリリースした。もちろんすぐ買ったのだがこれが今までを遥かに超える音楽的な成長をしていて驚いた。もちろん今までのガソリンズの音楽も大好きなのだが、今回はあくまでガソリンズの不変の主軸を守りつつも新しい試みをしてみた部分もあり、それが見事に吉となっている。実は僕の昔のバンドの武蔵野の最終的にはラストの音源になってしまったオリジナルアルバム、2002年にRECした「ミュージックハラスメント」という名盤(自分で言うなや)のレコ発LIVEの時は誠に勝手ながら我々はガソリンズをゲストに迎えよう、なんてう話をしていた。ガソリンズは歌メロが綺麗でキャッチ―なのとベースとドラムの一体感が凄まじい。実は今回はその2点に特に感服を覚えている。ドラムとベースのグル―ヴと一体感はもうそれで1つの楽器である。とても2つの楽器で演奏しているようには思えないほどのグル―ヴ。にも関わらずドラムとベースの音の分離が良い。そしてVocalist&Guitarはメインソングライターで書く曲はもちろん良いし、フロントマン、いやフロントウーマンとしてもインパクトがある。もしこのガソリンズというバンドを聴きたくなったら個人的には10年近く前に全国流通で発売された「ガソリンズ」というCDがおすすめ。それを聴いても好きなった人は他の音源も好きになると思います。作る音楽がネガティヴでアイロニーかつDECADANCEへ向かっている今の僕とは大きく目指している方向は違うが、それでも良いものは良い、と改めて認識しました。長い目でガソリンズの音源は時間をかけて全部揃えたい。そうそう余談だがガソリンズのベースのナカニシ君は僕と同じ日大三高出身者。学年ははるかに彼の方が若いけど。凄い偶然。ガソリンズのサイトは⇒ http://www.gaso69.com/  あ、それと肝心なことですがメンバーはみなさん非常に良い人達です。


その2:そんな中昨日は「メロディーロード」のお陰で体調が良かったので当方が何かとK察沙汰を起こしたりして御迷惑をおかけした、地元の市の精神保健福祉士の方、2名に当方の新作「DIRTY TRACKS」を差し上げた。やめとけ、って…とも思うのだがこのアルバムには僕がモノゴコロついた時から後天的に受けけたり抱えている傷、障害や難点や問題点、機能障害があって、そして逆にそういう部分が滅茶苦茶に極端な形で歌となる。その極端さの総てが楽曲となって収録されているので今後何か相談にいく時の参考資料にもなれば、という思いもあった。もう何度となく相談に乗ってもらっていて大感謝なのだが、相談する時の問題はいつも同じ。「僕は音楽を諦めて会社に勤める方にした方がよいのでしょうか?実際、僕の音楽は黙殺されているし…」というものそれに対し精神保健福祉士の方は僕の音楽を何度となく見聞きして頂いていて僕の音楽を非常に評価してくれていて、まただからこそ僕のネガティヴィティも把握している中で「貴方には売れようが売れまいが音楽しかないのよ」というブレのない御返信をずっと頂いている。最近、ようやっとその言葉が身に染みてきた。人1倍、いや人100倍ぐらいタナトスが強いトーホーなので、今更野心をもって「動員何人だ、CDが何枚売れるか?」とかで頭抱えることはもうない。ただ心に湧くことをそのまま歌にしていくだけである。ここのところ結構アブナイ曲を書いてきたが、何も奇をてらっているわけではありません。今まで通り感じたことを書いているだけです。まぁでもかなりキているというのは自覚症状はあります。



ショックフォークシンガー!独り武蔵野(今村敦)⇒39歳弾き語り