終活は何から始める?|
終活という言葉を聞くと、少し大きなことを考えてしまいませんか?
エンディングノートを書いたり、家の中を片づけたり、財産を整理したり。
「そろそろ考えたほうがいいかな」と思っても、いざ始めようとすると、なかなか始められない。
私自身も、そんな感覚があります。
終活というものを最初から大きく考えてしまうと、それだけで少し疲れてしまうんですよね。
だから私は、終活はもっと小さく始めてもいいと思っています。
まずは、自分の身近なことを一つだけ整理してみる。
それくらいでいいのではないでしょうか。
写真を整理しようとして、昔の写真を見てしまう
例えば、スマートフォンやパソコンの中にある写真です。
「そろそろ写真も整理しておこう」
そう思って写真を見始める。
ところが、昔の写真が出てくると、
「懐かしいな」
「この頃はこんなことをしていたな」
「子どもがまだ小さいな」
なんて、つい見入ってしまいます。
気がついたら、写真の整理はほとんど進んでいない。
でも、私はそれでもいいと思っています。
整理は進まなかったかもしれません。
でも、その代わりに昔のことを思い出す時間ができた。
普段なら、わざわざ振り返ることもなかった時間です。
そう考えると、それも悪くないですよね。
終活というと、「何かを減らす」「何かを片づける」というイメージがあります。
でも、これまでの人生を振り返ることも、自分自身を整理する時間なのかもしれません。
終活は「捨てること」から始めなくてもいい
終活を始めるなら、まず家の中の物を全部整理しなければいけない。
そんなふうに考えなくてもいいと思います。
引き出し一つでもいい。
書類一枚でもいい。
写真のフォルダ一つでもいい。
気になっていたことを、一つだけ整理してみる。
それで十分です。
むしろ「全部やらなければ」と思うから、始められなくなるのかもしれません。
人生後半は、これまで長く暮らしてきた分だけ、物も情報も増えています。
だからこそ、一度に全部やろうとしないことが大切なのだと思います。
私なら、パソコンやスマホの情報を整理しておきたい
では、何から始めるのがいいのか。
私なら、パソコンやスマートフォンに関係する情報を整理しておきたいと思います。
今は、本当にいろいろなものをネット上で管理しています。
メール。
ネット通販。
写真の保存。
有料サービス。
SNS。
オンラインで利用する金融サービス。
その他にも、本人しか知らないアカウントがたくさんあります。
自分が元気なうちは、それで何も困りません。
でも、もし何かあったとき、家族が「何を使っていたのか」さえ分からなければ、困ることもあるでしょう。
「こんなサービスを使っていたことも知らなかった」
そんなことにならないように、まずは使っているサービスを書き出しておくだけでもいいと思います。
パスワードを全部書く前に、まず一覧を作る
ただし、いきなりパスワードを紙に全部書いておく、というのは安全面で注意が必要です。
まずは、
「どんなアカウントを持っているのか」
を整理するところから始めてもいいでしょう。
例えば、
・使っているメールアドレス
・ネット通販
・写真を保存しているサービス
・SNS
・有料契約しているサービス
・オンラインの金融サービス
などです。
自分が何を使っているのかを書き出してみる。
そして、必要になったときに家族が確認できるよう、安全な方法でログイン情報を管理しておく。
大切なのは、自分しか分からない情報を、少しずつ減らしておくことなのだと思います。
終活は「これから」を考える時間でもある
終活という言葉には、どうしても「人生の最後」というイメージがあります。
でも私は、それだけではないと思っています。
これまでの人生を整理する。
今の暮らしを整理する。
そして、これからの人生で何を大切にしたいのかを考える。
こちらのほうが、私には大切に感じます。
会いたい人は誰なのか。
これからやってみたいことは何なのか。
どんな時間を大切にしたいのか。
残しておきたい物は何なのか。
そんなことを考えることも、終活の一つなのではないでしょうか。
大きく始めなくていい
終活は、何か特別なことを始めなければならないものではありません。
写真を一つ整理する。
書類を一つ確認する。
使っているサービスを書き出す。
家族に伝えておきたいことを一つメモする。
それだけでもいい。
そして、途中で昔の写真を見てしまったとしても、それは失敗ではありません。
「あの頃はよかったな」と思い出す時間も、自分の人生を振り返る大切な時間です。
終活は、一日で全部終わらせるものではありません。
できるときに、一つずつ。
私はそれくらいでいいと思っています。
大きく始めない。
身近な一つから始める。
そこから少しずつ、自分のこれからの暮らしを整えていけばいいのではないでしょうか。
