電話が掛かってきた。
固定電話のほうだったので、
あぁそうそう、新しいケータイの電話番号を教えるのを忘れてたからなぁ。
思いながら電話に出ると、
『よぉ。元気か。いやぁ今日は酔ってるんだよ』
友人はほぼヘベレケと推定される状態。
『俺?元気に決まってんだろ。ついでだから新しいケータイの番号教えておくよ。
前のケータイは10日くらい前にテーブルの上で水に浸かっちゃってさ。
壊れたんで取り替えたんだよ』
『そんなことはいいよ。今日はさぁ、○村と呑んでるんだよ』
○村というのは私の高校・大学時代の友人。
最初に電話を掛けてきた○川は小学校の時からの竹馬の友。
中学では部活が一緒。彼がキャプテン、私がサブ。
そのあと高校まで一緒だった。
○村の奥さんは私の友人の○藤の妹。
○藤と私と○川は小学校の時からの友達で、
○藤のことは今でも○○ちゃんと呼んでいる。
○○ちゃんと○川と私は高校の頃からの呑み友達。
高校時代は月に1回くらい、大学時代はほぼ3日に1回くらい、就職後もほぼ毎週、
23才以降はもっぱら○○ちゃんの払いで私が呑ませてもらった。
そういう友達です。
『今日は○村のセッティングでさ、△温泉で呑んでるんだよ。
いやぁ酔った。
実はさ。こないだ3カ月ほどテンシンに行ってきたのよ』
『テンシンって、中国の天津?』
『そうそう。3カ月』
『何しに行ったの?』
『いや、そんなことは後でいいよ。今日はとにかく気持ちよく呑んでんだよ』
てな調子でラチがあかないので、
『○村がいるんならちょっと電話変わってよ』
○村に出てもらうと、
こちらも○川に優るとも劣らない酩酊状態。
結局はまたあとで電話することになりました。
こういう私の親友連中。
十代から二十代前半までの多感な青春期を一緒に過ごした私の友達は
ひとりもブログをやってないんですよね。
まぁ、そのほうがいろんなことを暴露されずにすむんで助かってます。