『ペデカーのように僕の放浪の魂は彷徨った』
7.京橋のフィルムセンター
私の青春の一部は映画のトライアングルを回ることで消費された。
映画のトライアングルというのは、池袋の“文芸座”、高田馬場の早稲田松竹(or高田馬場パール座)、飯田橋の“飯田橋佳作座(or飯田橋ぎんれいホール)を結んだ三角形のことです。これは私70rockの青春のバミューダ・トライアングルだ。未知との遭遇であり、さすらいの青春でもあった。
ほかには後楽園の“後楽園シネマ”にも良く行きましたが、銀座にも良く行きました。銀座を入れて映画のレクタングル(四角形)としてもいいくらいだ。
小津とか溝口とか、日本映画黄金時代の巨匠の名画は京橋のフィルム・センターで見せてもらった。
日本で唯一の国立映画機関であり、国立近代美術館の映画部門(フィルム・ライブラリー、フィルム・アーカイヴ)として開設された。昭和45年(1970年)に旧本館を改装して、フィルムセンターとして発足する。
フィルム・センターはいいトコですよ。ドイツ表現主義の映画、「カリガリ博士」とか、ルイス・ブニュエルの「アンダルシア」、「黄金時代」、エイゼンシュテインの「イワン雷帝」とか、私は全部ここで見た。東京近辺にいてフィルムセンターに行ったことがない人はとうてい“映画好き”を自称する資格はありません。まっ。これは私の意見です。なにごともレベルの問題ですけどね。