レイザーライト 「アップ・オールナイト」の前夜


2004年2月-HeathenAngelで。

我々はついに2004年最高の新人バンドの一つ、Razorlight にインタビューする ことができた。場所はステージの裏の楽屋。殺人的なスケジュールの中、疲れを 顔に滲ませながらJohnny Borellとその仲間たちは様々な話を聞かせてくれた。 しばしば比較されるTelevision、彼ら自身の潜在意識、そしてインスピレーショ ン等々について。


●調子はどうだい、ジョニー?

Johnny「いいよ。ただ、今日はちょっと疲れてるかな」

●早速だけど、雑誌なんかを見ると君たちはTelevisionとよく比較される。その ことでちょっと頭にきてるんだって?

Johnny「ああ・・(長い間)。まあバンドに限らず、何をやるにしてもさ、みんなは何だかんだと文句をつけてくるものなんだよ。それって大抵の場合は的外れって感じだし、正直言って俺は気にかけてもいないんだ。分かるだろ?どうせ2、3 年もすればTelevisionのことをとやかく言ってくる奴なんていなくなるだろうし 、俺がTelevisionのことを喋る必要もなくなるさ。どうだっていいんだよ。君た ちがどんな風に考えていようとね。とにかく、こっちが何かやろうとすると、必 ずゴチャゴチャ言う奴が出てくるもんなんだ。いちいち気にしてたら身がもたな い。実際、イギリス人ってやつの性質ってのは・・」

●分かるよ。寄ってたかって君をノック・アウトしようとしてるんだ。

Johnny「そう。分かるだろ?(長い間) たぶん階級ってやつから逸脱することが 許せないんだろうな。連中が俺たちを持ち上げるのは、いつか強烈な一撃をお見舞いしたいからなのさ。ビッグになればなるほど、あとのダメージもデカいって わけ。

俺たちはホントに凄いバンドなんだぜ。いい曲もたくさん書いてる。それを演奏するのは楽しい。分かるだろ?簡単な話さ。音楽以外のことは俺はまったく歯牙 にかけてないんだ。プレスの連中は俺について色々と書いてるみたいだけど。そ れがどうした、って感じさ。ただ、何か質問されたら俺は真実を答える。喋った ことはそのまま俺の人生について回るからね。機転が利くかどうかなんてクソ食 らえさ。機転を利かせるってのは、つまり嘘をつくってことだろ?無意味だね」

●君はプレッシャーを感じてる?

Christian(電話を終えて会話に入ってきた)「ああ、こりゃ良い質問だ」

Johnny「そうかい?えーと、プレッシャーか。それってどういう意味?例を挙げ てくれよ」

●外部からのプレッシャー、バンド内部からのプレッシャー、メディアからのプ レッシャー・・

Johnny「じゃあ聞くけど、俺はどんなプレッシャーを感じていると思う?」

●ハイプの問題はどう? つまり未来の大物視されてること。

Christian「それってプレッシャーかい。ハイプはハイプだろ?」
Johnny「ナンセンスだね」

●でもみんなが色々と期待してるのは事実だろ。

Christian「じゃあ、あんたはどんなことを期待してるんだ?」

●例えば・・そうね。この間MTV2にチャンネルを合わせんだ。そしたらちょうど レイザーライトの話題で盛り上がっててさ。期待の新人だとか、めちゃくちゃ勢 いがあるとか、そんな感じのことをみんな言ってるんだ。そんなこと言われたら 僕だって期待せざるを得ないだろ?

Johnny「具体的には何だい? 何を求めてるの? 結局のところ、良いバンドであっ て欲しい、自分好みの音楽をプレイして欲しいってことじゃないの?そうだろ? そりゃ確かに大切なことさ。あんただってそれを求めてる。みんな楽しみたいの さ。楽しくやりたいんだよ。でなきゃ、刺激が欲しいとか、何かに夢中になりた いとか、そんな感じさ。みんなが求めてるのはそういうことなんだよ」

Christian「だからって色々と期待されるのは迷惑だね。そんな筋合いはないよ 」

Johnny「ステージに立ったらみんなが何を求めているかなんて考えもしないね。 がむしゃらに何かを掴もうとするだけさ」

Christian「あれは期待っていうよりかさ、欲望に近いものだな」

Johnny「ああ。グレイトなバンドを観たいってことなんだろうな」

●それは君の目指すところでもあるんだろ?

Johnny「えーと、そうだ。今朝、ペ
ンキが入ったバケツをひっくり返しちゃってさ」
[続く]