えらく評判が良いため、「ジョーカー」を観ました。個人的には、うーん、、となりました。
...ベネチア映画祭グランプリなのか〜

前評判に書かれ絶賛されているように、社会的問題を突っ込んでるのかなと思ったんですが、掘り下げが無く取って付けた感が。

映画の展開としては、ホラー映画の作りでした。撮影や映像としては、よく出来てる、ショッキングなシーンを次々とつなげた感じでした。でも映画全体を貫く筋が、これまで名作とされている数々の作品と比べて弱いと思います。

話としては、バットマンの悪役のジョーカーが、悪に堕ちるまでの話であり、単純な流れなのだが、、

腑に落ちないなと考えていて気付いたのは、バットマンというアメコミの世界と、現実世界との境界があやふやで、中途半端なのかもなと思いました。

バットマンの世界観の中で起こる出来事なら、そういうフィクションとして見る事が出来るけど、ジョーカーはまるで現実のNYを舞台にしているように作られている為、結果的に、悪の誕生を讃えるような幕切れなのが、実に後味悪いものでした。

子供の頃にみた、テレビ放送の「バットマン リターンズ」の怪奇な世界観は、若干トラウマになっているものの、ティム・バートン独特の風味もあり、面白い作風だったなーと、ペンギンやキャットウーマンを思い出しました。
「ダークナイト」は、ノーランの才能開花というイメージ。(初見は絶賛だったが、今思うとストーリー自体は大した話ではなかったなと思います)

「ジョーカー」は舞台がほぼ現実世界なので、単なるフィクションとしては楽しめず、やはり社会的弱者だからといって、人殺しは許されんぞ、という感想になってしまいます。
変な映画だなと思います。

そういえば、ホアキン・フェニックス、リバー・フェニックスの、弟なんだなあ~
ほとんど面影ないが、、
演技、頑張られてました。