のぼうの城 上 (小学館文庫)
のぼうの城 下 (小学館文庫)

原作小説は一年位前に読んでいたので今回映画を観るに当たって読み直した。
舞台が私が生まれ育った隣の市、埼玉県行田市とあって注目したのだが
昔から忍城の水攻めは名前は知っていたが実情は良くわからなかった。

水攻めの際に使われたとされた石田包もあるのは知っていたが、と言うくらい。
この地域は上杉謙信の北条攻めの際にもひと悶着あったりと坂東武者が
一番注目を集めた時代でもあった。

地元熊谷の名のもとっとなった熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)や
このほど国宝となった歓喜院 聖天山の斉藤別当実盛などは鎌倉時代の武将で
平家物語に書かれていたのでそれなりに名のしてた人物だったが
この物語の主人公成田氏については私は詳しくは知らなかった。

作者 和田 竜 さんに関してはゲッサンのマンガ「しのびの国」にて知り原作も読んで興味を持ったためその流れでのぼうの城に行き着いたのですが。


で、肝心の映画の内容。
(でく)のぼうとして農民から親しみとともに馬鹿にされていた成田長親。しかし、なぜか農民から人気があった。そんな折、秀吉の全国制覇の足かせとなっている北条氏征伐の名が出る。
で、知将として名をはせていたが秀吉群の中で戦ができぬとして周りの武将から下げすさまれていた石田三成に秀吉は圧倒的な兵力を与えて関東勢平定の銘を出す。
圧倒的な兵力の前に北条方の城は次々と降伏していく周りをよそに偶然が重なり敵対することになった成田氏。

ちいさな田舎の地方の城。圧倒的な兵力差 2万VS500人。
しかし、農民から人気があったため等速の取れた軍勢とその地形をいたした戦略にて善戦をする。
秀吉軍のその時代の、銀山という財力があったこともありかねのかかる水攻めに打って出るが・・・・。


感想としては全体的に面白く予算もかけられていたので迫力あるものになっていたと。
映画の中にあるがもう少し甲斐姫について色々あればと思ってしまった。
なんか描かれ方があっさりしすぎ。

個人的には石田三成側に
我が家の家紋が目立つところにあったのがうれしかった。
新田義貞公から承った由緒ある家紋だがまぁそんなにヒューチャーされることもないし。
公開が聞いていたのよりもずいぶん遅くなったなぁとおもったら公式サイト のブログにあった
ようにやっぱり震災の影響があったようだ。

作品としてもう少し時系列的な流れが丁寧に書かれていたらなぁとか農民が殺されたくだりとか
本質の部分があっさりなのはやっぱり震災が少なからず影響があったのかも。
ちなみに現在再現されている忍城と当時のものとは異なります。
徳川氏によってその後も優遇されていたのため江戸時代に普通の城になったようだ。
アル意味残だね。

同じテーマでは個人的には のほうが話としては面白いかな?でも盛り上がりや情景はのぼうの城のほうが良かったとも思う。同じテーマなので両方読み比べてみるのも良いかも。

甲斐姫のくだりは このくらいの切り口が欲しかったなぁと思ってしまった。