私は 潔癖症ではない
特別 きれい好きではない
ひとそれぞれ
許せないこと 気にならないこと ほんと色々で

趣味とか リズムとか
気の合う旅の連れでも、衛生面や潔癖度で ズレがあることを
お互いが 把握してりゃ まだ
よいが 片方だけだと
厄介で 〈金銭感覚のズレ〉の
次くらい 大事なことだと
私は思うな…宿の設備や清潔度
合格ラインの選び方に出るし…
・・・まだ 若かりし頃
信州へ トレッキングや
ハイキングをベースにした
Tちゃんとの旅で

出発日に 判明してもーた!
彼女の おおらかな無頓着…

駅の公衆トイレ
信州への夜行列車(今ある?)
出発前 二人で大きめの
リュックサックを持って入った
荷物あるし 順番に
外で荷物番しよか…と
彼女に言おうとしたら…

時すでに遅し
トイレ内 白いタイルの床に
床に床にぃ リュックを
置いてたぁ……Tちゃ~ん

ダメ…

え? それがナニか…? って?

うん わかってる
そういうの時には ありで
だからどうよ って… わかるよ

でも 生理的にあかんわ って
人は わかってくれる?

もし私のリュックも
悪気なく 同じことされたら
ヤバイし~
だから ちょっとだけ
気持ちを伝えた
どこまで伝わったかは
わからぬが…

だって 宿の畳に置くし
そこにお布団敷く
赤ちゃんハイハイするし

やっぱり ダメやん

でも そんな彼女に どんだけ
救われたか…
だから 二人の間の深刻な問題になる程のもんじゃない!
友達やし せやけんど
ハイハイ赤ちゃんとか…


Yさん
二十歳以上年上 おおらかで
無頓着な所いっぱい
でも 健気なとこもあり
憎めない ひと

でも 一緒の生活コツがいる
ヤられそうなこと予測して
予防しないとね…
Nちゃん とか Oちゃん
真剣に 怒ってたなあ~

私も一回怒った
私がシャワー浴びている最中
お洗濯しに入ってきた
で シャワーから 出たら…

わ 私の下着 便座の蓋の上…!

ふ 蓋と便座本体の継ぎ目と
ゆうか繋ぎ目の あのばっちぃ
所に!私のブラの紐が紐が~!

え? 私うるさい?いや わかる人にはわかるよ!
でも Yさん

寝台列車のベッドで
コソコソ…
翌朝聞いたら 下着のパンツ
履き替えてたらしい
一晩でも いやなんだと!
どうってこたぁ ないよ
二三日くらい…

え ダメ?
神経質やね~!

半信半疑だった私に好奇心が
少しずつむくむく…

静かな車内 近辺の席の人も
絶対 退屈しのぎに聞いていた… と思うな…(¬_¬)

ヒデコさんの声は うるさく
ないが よく通っていたし
質問も なにも 挟める余地なく
私はただ とめどなく
話し続けるヒデコさんを
見つめていた…

「 ヒデコ!! 救急車を呼んで!!」

『慌てて 準備したけど
彼は 自分で電話して救急車を
呼びました。マンションの七階に住んでいるんだけど 下を
見て 救急車が来たのを伝えたら 戸締まりは? カギ持った?
保険証は? って 確認するんで

そんな主人が… まさか
…こんな事になるなんて…』

・・・え なに?
やはり まさか・・?
そんな て ?

『…病院に着いて 自分で病状
を ちゃんと説明して…

…翌日でしたよ!
あっという間でした! 』

・・・・
なんか 辺りも しーーーーん・・・・ (*_*)

『 ほんとに急に… 呆気なかったですよ…
何の言葉も残さないで…

素晴らしいひとでしたよ
ええ
教育者として 夫として 人間として… 』

・・・・・

到着の 車内アナウンスが
流れる
半分以上の人が降りるので
車内の空気が 動き始めた

へ? はい そうですか…
しか 話さなかった私は
突然 身支度を始めた彼女に
「ここで 降りるんですね… 」
ようやく 声をかけた

『 ええ 毎月こちらの病院に
… ここまで来ないとダメだから… まったく! 』

そう言いながら 膝の上の
バッグの紐を 首に回し
肩から 斜めがけにした
大事そうに抱えながら立つ彼女
に 私は
「お気をつけて」と 二人の間に ある杖を手渡した

『 ええ 本当に ろくなこと
ありゃしない!
もう 人間なんて信じられませんからね!もうたくさん! 』

杖を 受け取ると
白髪の巻き髪が美しい老婦人は スタコラサッサと降り
広い駅構内の ヒトの流れに
さっさと消えて行ったとさ

私は しばらく・・ (゜_゜)

・・・・

友達や 家族に 早速話したら
「へえ~~!
でもな もしかすると その
婆サン 毎月の病院通いの時の お楽しみかも! 誰か一人
捕まえて 」
(*_*;うむ…
有り得ないことではない
が・・・・

とにかく
あれ以来 たま~に源氏パイを
見たら…ヒデコさん

多分ずっとね…
仕事の休憩時
源氏パイをいただいた

特別好きでも嫌いでもない
お菓子だが 長く続くということ は なんか理由あるんだろうな
この 源氏パイを見たら
必ず 思い出すひと

【ヒデコさん】

お元気だろうか…
一度きり ほんの15分か20分の
出会い


数年前 通勤電車内での出来事

ラッシュアワーのピークを過ぎ
ほぼ満席だが 座れる時間帯
二人席の窓側に落ち着けた…ら
程なくして 70代後半と
思われる女性が 通路側に腰かけた

まだ 春先か晩秋くらいの気温
薄手のコートが 華やかな
色か柄だったと記憶する
杖を座席に立て掛けたが 床に
滑り落ちたのを 私が拾い
二人の間に置き直した
特にリアクションもなく 彼女
は バックから A4の封筒を出し
中の 数枚の書類かナニかを
読み始めた… かと思いきや

「ちょっと 読んで下さらない?」
「・・・へ?」
「眼鏡を忘れちゃったの」
「…は…い… いいですよ…」

ナンやろ と思いつつ
渡された数枚の紙に びっしりと 書かれた 何かの書評だろうか
どこか 有名大学の教授らしい
コラムか何かを 掲載された
学内報のようなモノを
仕方なく 読み聞かせた…

一枚目の3分の2くらいまでを
読み終えた所で
「今のところ もう一度」

…へ?

ずっと聞きながら 頷いていた
彼女が 再び読み始めた私の声に かぶさるように 文面と一字一句 間違うことなく同調して呟く

なんや 覚えてるやん…

「そう、そうなのよ」
…へ?

もはや 私の反応なんて見てない
そこから 一気に話し出した……
『これはね、私の夫が書いたものなの

素晴らしいひとでしたよ
教育者として 夫として
一人の 人間として…

お陰で 私は 何の心配もなく
やってこれました

それがあなた!
あまりにも 急でした!

あの人は源氏パイが好きなもの だから お菓子入れから
出してきて

「ヒデコ コーヒーでいい?」

あの人は 紅茶
私はコーヒーを いつもの
ように 準備していたら…

「ヒデコ!!!
救急車を呼んで!!!」

お手洗いの方から
叫ぶんです

あの人 一人で倒れてたんですよ」




わ~~~~~ん!
限界の1000文字 間近!
一気にいきたかったのに~
やれやれ
┐(´~`;)┌
忘れないうちに 更新せねば…

続く………