おはようごさいます😊
おとなの保育園 園長の新田純子です。

今日は
怒られ慣れている子の本音
を紐解いていきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5歳児を担任していたとき。

ユウジ仮名という体の大きい男の子がいました。

3.4歳時代かなりパワーを炸裂してきたようで

子どもたちは4月のスタート当初から
「先生、ユウジ君って怖いんだよ。すぐ叩くんだよ!」
「先生、ユウジ君っていつも怒られることするんだよ!」
そりゃまぁご丁寧に教えにきます。


確かになかなかの逸材でした。

ちょろっと体が当たった子に
「イテーナ!何するんじゃ!」と体当たり。
ドッチでボールの取り合いになれば
「おいっ!俺やぞ!よこせよ!」とラリアートーーーーーーーーーーーー

何しろ体が大きいですから被害も拡大しやすい。



本人と話をしようかなと、

「ユウちゃん。」

と、名前を呼ぼうもんなら
そんなに首って回転るするもんなん?っていうくらいの角度でそっぽを向かれて無視。

話を聞き出そうにもダンマリ。


この世に生まれてきてたったの5年ですよ。
たったの5年しか生きてきてないのに
名前を呼ばれただけで首を背ける。(たくさん怒られてきた子に見られる現象です。名前を呼ぶ時点で呼ぶ側に歪んだエネルギーが出ているとこうなりやすいです。)

切ないですよね。

愛すべき自分の名前なのに。



そんな毎日が過ぎて1カ月くらいたったころ。


クラスの子たちが
「先生ってさー、どうしてユウジ君のこと怒らないの?小さい組のころとかいっつも怒られてたよ。園長先生の部屋に呼ばれて怒られることもあったんやから」
って聞きに集まってきました。


うれしー!
ここからが
過去の思い込みの辞書📖の書き換えですウインク

「先生は前のユウちゃんを知らないからさ。
それはあなたたちが見たことでしょ。
私は4月に出会ったユウちゃんを新しい気持ちで見てるから。
前がどうだったとかは、関係ないんだよねー。
毎日、今日のユウちゃんはどうかな?楽しんでるかな?って見てる。
みんなのこともおんなじだよ」





知らず知らずに自分にかけている🤓
疑惑のメガネ🕶過去を引っ張ってきて悪い方に悪い方に見てしまうメガネのことです)
フラットなメガネ👓にかけ変えていく作業をコツコツとします。

幼児期は顕在意識と潜在意識の境目(クリティカルフィルターといいます)がまだやわらかくて薄いので
いろんな色メガネ👓を無条件に吸収していきます。

こんなんも選別せずにグビグビ吸収していきます。


だからこそ
自分がかけたいと思うメガネ👓を
自分で選んで生きるんだよ
と伝える。


これが
思い込みの辞書📖の書き換えです。

外に流されないで
自分の心に聞いてみて
気分の安らぐものを選ぶ!

これが人生を自分で創るということ。


ある日、
ユウちゃんと前の子が配膳の列でもみ合いに。
「オレが前やぞ!後ろ行けよ!おい!」
ガシャーン!
お皿ひっくり返って中味が床に散乱。

「あーー!こぼしたーー!」
「ユウちゃんがやったんやーー!」

クラスはわーわーなって
ユウちゃんは教室から飛び出していきました。

ーーーーーーーーーーーー


逃げ込む部屋は決まって図書室。

後を追っていくと

ユウちゃんは体操座りで座り込み。



私の顔をみたとたん
部屋から出て行こうとするので

今日がタイミングだ!
と思い、鍵を閉めました。🔑ニヒヒ



「ユウちゃん何があったん?」


何回尋ねてもダンマリ。ムッツリ。


15分は無言で時間が過ぎたと思います。


しーーーーーーーーーーーーん。





そしたらユウちゃんがめちゃくちゃキレて
早く俺を怒れよっ!
怒れば終わるんやろーが!
先生はなんで怒らんのや!
早く俺を怒れっ!
って泣き出したんです。

 暴れまくって、ボカスカ叩いてきます。

これでもかこれでもか!


「どうせ俺なんか怒られてばっかりや…………怒られれば終わってくんや…………」




もう、抱き合って2人泣きですよね、この瞬間。



あぁ。
この子は大人が怒るのを待っている。
それが過ぎ去るのを待っている。

そうやって場をやり過ごしてきたんだなぁって。


しんどかっただろうなぁ
孤独だっただろうなぁ


込み上げてくるままに私も泣きました。



「ユウちゃん。
先生はユウちゃんが大好きだよ。
怒りにきたんじゃないんだ。
ユウちゃんがどんな気持ちなのか聞きたいだけなんだ。
あなたが好きだからあなたがどんな気持ちなのか知りたい。
知って仲良くなりたいんだ。
そして、ユウちゃんがどうしたいのか知りたい。
なりたい自分になろう。
なれるよ。
応援するよ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この日を境に
ユウちゃんは名前を呼ばれても
そっぽを向かなくなりました。


ケンカがあっても
「楽しく遊びたいんやけど、みんな痛いって言ってきて、ケンカになってまう」


自分はこうしたい
を話してくれるようになりました。




この後、
ユウちゃんは自分の思いが強くなると力のコントロールをするのが苦手なことに気がつきます。


そして
そうなりそうな時は自分からクラスを離れて
図書室でクールダウンするようになりました。


更に
どれくらいの力加減で触れたらいいか
マンツーマンレッスンがはじまりました。

その後
このマンツーマンレッスンがうっかりクラス全体を巻き込んだ変化につながっていきます。


長くなってきたので続きは
とぅーびーこんてぃにゅーー^_^




✳︎✴︎★✴︎✳︎★✴︎✳︎★✴︎✳︎★✴︎✳︎★✴︎✳︎

子どもが好きで始めた保育士。
最近
なんだか喜びを感じなくなってきてるなぁ
向いてないんかなぁ

好きなはずなのにうまくいかない
そんなときは
心と頭にズレがあるときです。

縁側スペースneiroに
チューニングしにいらしてください。
心の整体師がお待ちしております^_^