お遊戯が好きじゃないハルト君。
音楽がかかると、いつも座り込んでる。


お母さんは困り顔で言う。
「去年は、運動会も参観日も発表会もなんにもやらなかったんです。ほんと、がっかりです。」





お母さんは、何にがっかりしてるんだろう。

周りの子がやってて、我が子がやってないこと?
できない子の親であること?


そして、ハルト君はどうしてやらないんだろう。

上手にやらなければ、と思ってる?
人前が恥ずかしい?



お母さんが問題だと思ってることも、
ハルト君が問題だと思ってることも、
根っこは一緒です。



それは、赤の他人に自分の幸せを委ねちゃってること。



周りと比べることで、幸せの基準を作ってること。


自分の人生のプレーヤーは自分だけです。
周りのオーディエンスは声援やブーイングをしてきます。
でも、プレーを代わってくれるわけではない。


だから、オーディエンスの野次に振り回されて、ゴロばかり打つ人生からは卒業しよう。


プレーを楽しもうよ。


私がピッチャーでハルト君がバッター。
この2人で、一球一球を入魂して楽しむ。


誰とも比べない。


「ハルト君と一緒にお遊戯したい!だってハルト君が大好きだから」
「ハルト君の隣でお遊戯すると、先生楽しい!だってハルト君が大好きだから」


一球一球、目の前の存在と楽しんでいく。


やらせよう
やらせよう
とせずに、

私があなたといることを楽しむ。



そしたらね、
ハルト君もプレーに集中できるんだよ。


オーディエンスを気にしてる暇なんてなくなるんだよ。
だって楽しいんだもん。
夢中なんだもん。



そしたら、お母さんが昨日のお迎えでこう言ったの。
「先生、家でハルトがお遊戯やりたいって言うようになりました。どうしてって聞いたら『新田先生とやると楽しいから』って…。
先生、私も嬉しいです。
しっかりやらないと大きい組になれないよって言うのもうやめます。」


もちろん、お母さんと一緒に泣きましたよ。
幸せな涙でした。






オーディエンスはプレーを代わってはくれません。


「やりたくない」を「やりたい」に変える魔法は



目の前にいるプレーヤーと試合を思いっきり楽しむことです。
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