いつも通り仕事を終えて帰ると
息子が駆けてきて出迎えてくれた。

「ママ、おかえりーー‼︎」


後手になにやら隠し持っている。



「はい、これ‼︎」



そして受け取った手紙…。
それはそれは丁寧に作られた折り紙で飾ってある手紙…。



“ま ま だ い す き”

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誕生日でも母の日でもないのに


てんこ盛りの愛が詰まった手紙をもらう日常。





なんでもない平日19時の玄関でしみじみ涙する。




我が子が200%愛おしい。



それは、
お利口だからとか
いうことを聞くからとか
そういうんじゃない。



やんちゃだろうが
言うこときかなかろうが
小憎たらしいこと言おうが

200%愛おしい



こんな風に思えるようになった。


なんでか?



答えはカンタン


自分のことも

怒りを持とうが
セオリー通りの子育てしなかろうが
周りの期待に添えてなかろうが

200%大事にできるようになったから。


それは
本音で生きるようになったということ。


自分の本音にたどり着けるようになると


怒りさえも愛から発信されていることがありありとわかるようになる。



だから、
自分も思いっきり怒りを出せるし
我が子も思いっきり怒りを出す。


後味がスッキリした怒りなの。
だって本音を隠してないから。
それが愛情から出発していると知っているから。



今までの
「怒っちゃいけないと思ってるのに、我慢しきれず噴火して、後で後悔して罪悪感にさいなまれるサイクル」からの脱出。

こちらの怒りは本音を隠して歪んだ感情から出発してるからね。



例えば
新幹線で子どもがぐずり出すとする。
「静かにしなさい!他の人に迷惑でしょ!」
って怒る。
この怒りはどこからきてる?
これって躾?

違うよね、これは親のエゴ。
自分の保身。

「子どもを静かにさせることもできない躾のできない親だと思われるのが怖い」
だから子どもを怒るんでしょ。

保身だよね。



でも、そんな自分を責めないでよ。



これは自己愛なのよ。
自分がかわいいの。
誰でもね。
自分を守りたいのよね。


なんだけど、そのためにトバッチリを受ける子どもって気の毒だよね。


これは本音の怒りじゃないもん。


本音に変換するとこうなる。
           ↓

「静かにしてよ!私が出来損ないの親だと思われるじゃないの!」


これなのよ。
直球の怒りはこれ。


子どもって、親の心がツーツーでわかっちゃうから
気取って「周りの人に迷惑だからやめなさい!」
ってコウシャク垂れても、本音じゃないのがだだ漏れなの。
だから、余計にやかましくする。
気持ち悪いんだろうね、親のウソがさ。
「ママが恥かきたくないだけやろ」
ってバレバレですから。



怒りが自分を守るためなんだって気がつくとね、



人間ってのはいくつになっても自分がかわいいんだなぁ、って実感する。
なんだぁ、私の怒りって
親として
躾として
なんかじゃないやん

ただの自己防衛やんって。


なんか、単純すぎて笑えてくるよね。





さらに、本音の怒りを解体すると
まだまだ笑えるよ。


「子どもが静かにしてくれないと、ダメ親だと思われる」
っていう本音はね、



実は

ただの

“気のせい”

なんよ。



新幹線で子どもがぐずり出したときにさ
隣に座ってる人に
「今、私のことダメ親だと思ってますよね」
って聞いたことある人いる?
いないっしょ。


じゃあ、なんでそんなに躍起になるんだろ。


これってさ
自分のジャッジなんだよ。


自分がそう思ってるの。


自分が他人のこと、そう見てるの。


だから、自分もそう思われてる

って妄想してるだけ。





負の妄想ってね、

すんごい吸引力があるのよ。


だから、妄想の通り
隣の席の人に嫌な顔される。


んで、
「ほら、やっぱりね。ダメ親と思われた。なんで静かにしてできないんだよ!こんにゃろー!」
って子どものせいにしちゃう。


楽だからね。
人のせいにした方が。


本当はさ、隣の人が嫌な顔するのって
ママから偽りの歪んだ感情がダダ漏れしてるからなんだよね。


歪んでます歪んでます。
しっかり躾してますママを装おって、本当は自分守りたいだけなんだからさ、
歪んでるっしょ。


それって音が伝わるみたいに
空気を震わせて隣の人に届いてるの。


だから、隣の人の歪んだ感情を共鳴させちゃうんだよ。


自分から相手のイライラを引き出してるの。




やだ〜やだ〜。

そんな引き寄せやだ〜。



私は
自分の本音に正直になる。

だから、子どもが騒いで心がザワザワしたら。


あ、自分守ろうとしてるぜ。
愛だよ、これは自己愛。


騒いでる子どもとは関係ないのよ。



すると、
言葉と行動がまるで変わる。



「だよね。じっと座ってるのなんか退屈だよね。
ちょっと歩こっか」
そして、席をそっと離れて、車両の連結部分を見に行ったり、新幹線のトイレを見に行ったり、車内販売のお姉さんを見に行ったりする。


自分の本音と感情をまっすぐ受け止めるとね


だんだん怒り自体が小さくなっていく。



もちろん、ドッカーンって怒りたいときもあるけど、
歪んでない表現ができるようになる。


歪んだ振動が伝わってないからね、
そういうときの子どもは実にさっぱり私の怒りを受け止めます。


んで、済んだ後に
「怒ってもママのこと好きだよ」
とか言ってくれちゃうようになるんです。
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