日本には「おたがいさま」と言う言葉があります。
今はその言葉にズレがあるように思います。「おたがいさまだからいいよ!」の中に、最近は「この次自分に何かあった時は同じ事をお願いね。」と言う意味合いが大いに含まれているように感じます。自分はこれだけやっているのだからと言う思いがあるのかもしれません。
本来は「自分にも起こるかもしれないから、そんな事は気にしないでいいよ。」だったはずです。
親ならば子どもに無償の愛を注げますよね。それと同じ感覚だと思っていました。昨今、核家族化していると、なかなか経験する機会もなくなってしまいそんな愛情も薄れてしまっているのでしょうか?お手本となる愛情が分からない世の中になっているのでしょうか?悲しい事件も多く目にします。
子育てをしていると色んな場面で出くわすのが「おたがいさま」だと思います。職場ではもちろん、子供同士のけんか、ご近所同士のお付き合い、子どものサークル、習い事などなど。
その枠が狭すぎても、広すぎてもいけません。その尺度を正しく示す事が誰にも出来なくなってきているのかもしれませんね。
まして保育園ではどうでしょう?私は保育に携わって居るので良く考えます。
沢山のご家庭の考えがあって、皆さん価値観が違っていたり、園児の人数分の違いがあって当然です。
それだからこそ集団生活では何処かで線引きが必要になってきます。
さて、それを決めるには、、、、、とても難しいところですが、保育園では職員間の話し合いを大事にしています。いつも、どんな時でも園長ひとりで独断で何かを決めたことはありません。色々意見を出し合って決めています。
決まりがある保育園では「おたがいさま」は通用しないかもしれません。でも、子育てしながらお仕事をしているお父さん、お母さんのそばで、出来るだけ後者の「おたがいさま」を言ってあげられる場所でありたいと思っています。
しかしなが、なかなか伝わらないのが現状です。でも、基本のきを考えたら、『子どもの為に』なんです。自分の事ではなく子ども。です。
とても曖昧な様でとてもしっかりとした基があるのですが、どうしても自分の都合や自分の立場を主張してしまいます。
そこをしっかり受け止めて消化してもらうのも大事な事です。
これが一番難しいです。