本日、8月30日はF1史上最強の男、ミハエル・シューマッハがF1初優勝を達成した日。
ミハエル・シューマッハ(ドイツ)
F1出走308回 優勝91回 タイトル7回
ミハエル・シューマッハが初優勝を果たしたのは1992年のベルギーGPである。
シューマッハはちょうど1年前の1991年のベルギーGPからF1デビューを飾り、この91シーズンでデビューしたばかりの新興チーム、ジョーダンチームから参戦した。
91年ベルギーGPでF1デビューしたシューマッハ
予選でいきなり7番手をマークした
そしてデビューして僅か1戦で、新興チーム、ジョーダンからトップチームのベネトンに移籍を果たす。
そして1年後の同じベルギーで初優勝を達成するのだ!
予選はこの年にタイトルを獲得したナイジェル・マンセルとアイルトン・セナに続く3番手を獲得。決勝はスパ・ウェザーの影響で混乱したレースの中、当時のチームメイトであるマーチン・ブランドルのタイヤの僅かなブリスターを確認したシューマッハはいち早くドライタイヤに交換。この判断が功を奏し、初優勝に繋がった!
トップフィニッシュ後のシューマッハ
初優勝を達成したミハエル・シューマッハとチーム代表のフラビオ・ブリアトーレ
因みにこの勝利はマニュアルシフト車両最後の勝利でもある。
また、ドイツ人ドライバーの優勝は1975年のヨッヘン・マス以来、17年ぶりでもあった。
ミハエル・シューマッハはその後、
1994年、1995年と2年連続でタイトルを獲得。
その後、ベネトンからフェラーリに移籍し、2000年〜2004年に5年連続でタイトルを獲得。
2005年シーズンを最後に一度F1から引退するも、2010年に再びメルセデスから復帰を果たすも、2012年に再び引退した。
F1引退後、2013年にスキー事故で、一時は重篤な状態に陥る。長い昏睡状態であったが、現在は家族の意向により、シューマッハの容態については知ることができないが意識は回復されたと見られ、自宅にてリハビリ療養中である。
2021年から息子のミック・シューマッハがF1デビューし、昨日行われたばかりだが、父がデビューし、初優勝を果たしたベルギーGPに出走した。
父ミハエルがデビューしたマシン、ジョーダン191のシートに収まるミック・シューマッハ(右は同じドイツの先輩セバスチャン・ベッテル)
そして8月30日はF1史上最大の多重クラッシュが発生した1998年のベルギーGPが行われた日でもある。
スパ・ウェザーの影響によりレースは大混乱。
スタート直後に12台が絡む多重クラッシュが発生した。すぐさまレースは赤旗中断され、55分後に再スタートが切られたが、2度目の再スタート後にも波乱は続いた。
初優勝の地であるミハエル・シューマッハもトップ独走中に周回遅れのデビット・クルサードのマクラーレンに追突してリタイアを期している。
リタイア後、マクラーレンのピットに怒鳴り込みに行くミハエルの姿は今でも語り草である。
最終的にジョーダン・無限ホンダのワンツーフィニッシュとなった。優勝はデーモン・ヒル、2位にミハエルの実弟、ラルフ・シューマッハ
この勝利はヒルにとってはキャリア最後の、
無限にとっては1996年のモナコGP以来2度目の勝利だった。レースは完走僅か8台のサバイバルレースとなった。
中野信治氏が1998年ベルギーGP、F1史上最大の多重事故を回顧「本当に突然…水煙で何も見えない」|F1
ちょうど昨日開催されたばかりの2021年ベルギーGPも歴史に残るレースになりましたね。
ここまで紹介した2件と違ってF1史に残る茶番として(汗)