レクイエム[父、母との死別]より引用

時間がやわらげてくれぬような悲しみはひとつもない。
~古代ローマの政治家、文筆家、哲学者 キケロ

時間の流れが悲しみを癒してくれることを、日本ではよく「時間薬」といいます。少しずつ、少しずつ気持ちが変わっていくため、短期的にしか見ていない場合、時間の経過とともにさらに落ち込んでいくと嘆く人もいます。でも、大局的に見れば、この薬は、間違いなく悲しみを和らげ、心を癒してくれます。

いいえ、私はこの悲しみを忘れない、この悲しみが減ることはない、と思う人もいるかも知れません。忘れてしまったら、その人が可哀想だから、私は絶対に忘れない、と。おそらく、このキケロの言葉は、時間の経過によって忘れていきますよ、という単純な意味ではないのです。

確かに、愛する人を思い出す回数は、長い年月とともに減っていきます。でも、愛情の本質は変わるものではないと私は思います。ただただ、純化していくのみです。時間が果たす最も大きな役割は、人を、その不条理に耐えられるだけの大きさに育てていくことだと思います。その悲しみ、その愛が、磨り減って小さくなっていくのではなく、相対的にあなたが大きくなっていくということです。

時間の流れが、若木をいつの間にか見上げる樹木に成長させることと同じです。自然の摂理です。


タイトル:
http://www.asahi-net.or.jp/~kx5n-kgym/extra.htm
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昨日は母の三回目の月命日…

眠れない夜…否応なしに母との思い出が頭に浮かぶ時間…

辛く悲しいけれど、幸せだった時の感情も甦る…

母さん、もうしばらく泣くことを、たくさんの思い出達を手放さない私を許してね。
テレビを付けたら聞き覚えのあるイントロが流れた。
母が好きだったNHKの゛世界ふれあい街歩き゛の番組。
母が存命中は金曜22時からの放送だった。
男性のナレーションを好み、海外の裏路地やそこに住む方達を観ながら、「そこに行っている気分になれる」と言っていた。
いつの間にか、火曜15時からの放送に変わっていた。
何気なくテレビを付けてそのイントロを聞いた瞬間、涙が溢れて止まらなかった。
もうこの番組をほのぼのとした気分で観ることは二度とできない。
そこかしこに母を思い出し、涙する日々が続いている。