それは私の想像を裏切らなかった。
送信者:ゆき
心配してくれてありがとう![]()
ていうか、夜、暗くても車の中
丸見えまではいかないけど、見えるよ![]()
キスしてる間に、警察が来なくて良かった![]()
あえて、声かけにくいかもしれないけどね![]()
![]()
帰り際の電話、ちょっと切なくなるけど、
嬉しいけど、なんか反則だょ![]()
ちゃんと帰ってネ
私は少し笑っていたかもしれない。
それは面白いのではなく、
帰り際の電話・・・
彼がやりそうなことで、
想像がしやすかったから。
ゆきとは段階を踏んで
お付き合いをしたらしいが、
進行は早く、住所のメールの次に、
関係を結んだメール、
もう次が待ち遠しいことや、
もうすぐ会える、
浮気しないでね、
など今が楽しくて仕方がない内容だった。
私は彼とゆきとのメールを自分の携帯に送った。
そして携帯のほかに何かあるか探った。
家にパソコンはあったが、
人差し指だけでキーを打つ彼が
パソコンを使っている形跡はなかった。
ゴルフのスコアカードプレーヤー欄に
「ゆ」と書いてあったり、
○○時~○○時 ゆき
という彼の字のメモがあったりしたが、
これといった収穫は携帯だけだった。
何時間かの間に、血の気が引いたり
頭に血が上ったりして、大変な時を過ごしていたが、
心は案外冷静に、
これは離婚だな
と、早い段階で考え至っていた。
