その場にいる、みんなが困惑していた。
彼は、私が知っているらしいことを。
彼の親は、何やら不穏な空気が流れていることを。
私は、彼が素直に謝らないことを。
実家に来ても、彼も、私も、
譲らない態度は変わらなかった。
また、意味のない時間を過ごし、
夜遅くなってしまって、
子供もかわいそうだったので、
親の前で
何もない
と嘘をついた彼に
携帯を見て、すべて知っている
と告白した。私は何故か罪悪感を抱いた。
そして彼は・・・
彼は真っ白だった。
ショック状態で口もきけず、
椅子がなければ崩れ落ちていただろう。
ただ、
お前に裏切られた気がする
とつぶやいた。
嵐の前のような静けさに耐えかねた
彼の母親は、なぜこうなったのか
私たちに問いかけたが、返事はなかった。
誰もわからないのだろう。
そして夫婦生活はあったのかなど、
立ち入ったことを、聞いてきた。
しかし、ショック状態の彼と
どうしたらいいかわからない私は
何も答えられなかった。
私は、義母の質問に神経を逆なでされ、
顔が段々険しくなってきた。
それを察知した義父は
自分の風俗通いの経験を話し出したが、
それをヘラヘラと聞く気分ではなかった。
私の顔はもっと険しくなったに違いない。
結局、義母は
あなたが我慢すればいい
と、私に言い放った。
