彼は家出した。
出て行ったときは
少ない着替えだけを持って行ったが、
私が仕事をしている昼間に、
大量の荷物をまとめて持って行った。
短い時間にこんなことが出来るのかと感心した。
それにしてもどこに行ったのだろう。
とりあえずは実家だろうけど・・・。
別居はするけど
仕事場は同じという
不思議な関係を保っていた。
周りの人には二人の変化は
わからなかった。
生活するのに問題はなかった。
このままうまくいかないことは
わかっていたので、今後どうするか
私は行動しかねていた。
仕事に行くのは減らしていったが、
それでも社長である彼とはメールで
業務連絡をしなくてはならなくて、
当然、子供の話などにもなってくる。
父親なので問題がなければ、
会う権利もあると思う。
けれど彼は子供に会いたくないと言った。
会うと離れたくない気持ちになってしまうと。
子供の方は急にいなくなってしまった父親に
会いたいと言っていた。
