眠れない夜を過ごし、
朝には何もなかったようにしていた。
昼間も普通に働いたが、
頭の中は、これからのことでいっぱいだった。
私は、彼が謝って、関係をやめてくれれば
それでよかった。
だから、彼にチャンスを与えようと思った。
まずは、最近何かあったのか、
帰りも遅いが、どうしているのか、
空気が重くなりすぎず、
軽くなりすぎず、
かなり気を使って、質問してみたが
何でもないよ
と軽い返事が返ってくるだけだった。
家族で一緒に車で買い物に行っても
この車にあの女と・・・
と、考えずにはいられなかった。
私の心は彼にチャンスを与えていられる
状況ではなかったのだ。
お付き合いしている女性がいるでしょ
はっきりと質問すると
彼は一瞬驚いたようだったが
そんなのいないよ
と、しらを切った。彼は
携帯でも見たのか
と聞いてきたが、私は見たことを伏せて、
チャンスを与えたかった。
私は知っている!と、
強い態度だけで認めさせようとした。
彼もそれだけで認めるわけもなく
低レベルの平行線をたどっていた。
第三者に意見を聞こう
と言い出したのは彼だった。
第三者といっても、こんな話ができるのは、
お互いの実家くらいしかいない。
私の実家に行って、本当のことが分かった時、
私の親は、きっと彼の肩を持つだろう。
私の味方はいない。
だったら、いつもまともなことを言っている、
彼の実家に行った方がましだと思った。
夜、子供を連れて
女を乗せた車で
彼の実家までとばした。
