もう一つの人脈を知ったのは、

その人が会社に入ってからだった。


その人は、真面目で、温厚、

彼の知り合いだとは思えなかった。

その人が入った経緯は、

親の会社を継ぐのに、

彼の社長ぶりを学ぶため、

と聞いたときは、

外見に騙されている、と思った。

仕事相手としては、ふさわしい相手でも、

社長としては、度量も、器量もないので

学ぶことは、無理だった。


予感は的中し、

彼はすぐ、その人に仕事を引き継ぎ

ほとんど会社に来なくなった。

よく考えると、来なくなっただけじゃなく

仕事もしていなかった。

ゴルフの練習とコースプレイに忙しかった。

たまに、その人にくっついて打ち合わせに出て、

その人にダメ出しをした。

会社に帰ってからは、

その人の人格ごと否定し、

めちゃくちゃに怒鳴りまくっていた。

私にはそれが普通のことに思えていて、

意見することはなかった。

なぜなら、ずっと私がされてきたことだったから。


彼女とその人と私では、

楽しく仕事ができた。

過ちを責めず、前向きに対処することで

絆を深めていった。

幸せだった。

信頼できる仲間だと思っていた。



さいかのブログ ~私はこうして殺された~-14-2


順調だと思っていた私は

彼女の変化に気が付かなかった。