彼は元気だった。
20代なら当たり前のことかもしれないが、
仕事にも、遊びにも、その他とても行動的だった。
私はおとなしい方で、
本を読んだり、テレビを見たりすることが好きだった。
まったく違うタイプの彼がうらやましく、
また、たくましく見えた。
元気な彼から、元気をもらっていた。
彼との生活は新しい刺激があり
とても充実していた。
そんな時、彼が指輪をくれた。
婚約指輪みたいなものだよ。
そういって左手の薬指にはめてくれた。
結婚できたらいいねと、話したことはあるけど
実際に彼が本気だということを確信できた。
心臓はドキドキして、自然に笑顔になっていた。
この指輪の意味すらわからなかった。
