10人の取材は1ヵ月ほどで、ほぼ終了した。
原稿を書く時間を、少しでも確保したい私たちは
当初、取材期間が長引くのではないかと
危惧していたのだが・・
お忙しい方ほど、スケジュールを先延ばしにしない。
取材申し込みの連絡を差し上げた際
ほとんどのロールモデルさんは、
翌週、もしくは翌々週くらいの日程を提案してくださる。
お話をうかがう日と、写真撮影の日が別日になることは
しばしばだったが、活動内容によっては仕方がないことだった。
何よりもありがたいのは
ロールモデルさんたちに取材拒否されなかったこと。
これには安堵と同時に、驚きでもあった。
人から「人生の目標」とされる方は、
器が大きい。
もともと主婦業優先の私たち。
子育てに専念している者、PTAで活動している者、
ボランティアに参加している者、さまざまである。
専業主婦といっても、暇を持てあましていることはなく
自分の居場所を持ち、それぞれのペースで暮らしていた。
短期間とは言え、その暮らしの中で
未知の世界にチャレンジしてみようと
少なからず覚悟をして臨んだはず。
だが、記者としての生活が
このようにハードになるとは誰も予想していなかったと思う。
当然のことだが、
取材相手であるロールモデルさんのご都合が、最優先である。
松山市外の取材になると、1日がかり。
子どもを預けてまで、まだ働く気がない、
預け先がない、などが
専業主婦でいる理由でもある。
取材に行くために、子どもの預け先や
送迎の時間調整に悩む記者。
突然の母の忙しさを肌で感じたのか、急に具合が悪くなる子も・・
家族が病気になり、やむなく活動を中断する記者も。
それでも私たちは、母である前にひとりの記者として、
この事業をやり遂げたい、と各々決意していた。
「家庭の都合で仕事を休むと、周りに迷惑がかかる」
働く母は、きっと誰もが持つ悩み。
「お互いさまだから、迷惑なんて思わないよ」って言われても
自分で自分が許せなかったり
要領が悪いんじゃないかと、自分を責めたり・・
「協力し助け合って、みなで乗り越えることができたよ」って
冊子を完成させることで、
読んでくださる方にメッセージとして伝えられたら・・・
(Y)