さて、テニス仲間のNさん出張中、2回目の土曜日、4月13日は、「とても美しい街だから、是非行ったらいい」と、以前ドイツ人の知人に勧められてから、ぜひ訪れてみたかった『Erfurt』へ

車を走らせること、約2時間半 Anger広場の側にある駐車場に車を停めて、さあ、街歩きに出発
アンガー広場は、大きな街なんだな、ってわかる広々感。市電の線路が通っていて、郵便局の建物が美しい
 
ルター像が前に建つ、カウフマン教会。

アンガー博物館は、黄色い壁が目立つ、綺麗な建物でした   
 

さてここから、主な見どころが集まる方へ歩いていきましょう ゲラ川に突き当たると、そこには粉挽きのための水車がありました。建物の中にあって、ガラス越しなので写真はうまく撮れませんでしたが 地図によると、川沿いに、何箇所か水車があるようです。
 
この水車がある建物、「Neue Mühle」という、粉挽きに関する博物館になっていて、レストランが併設されておりました。
 
ちょうどお昼時、ということで、こちらでランチ せっかくなので、この地方の名前を冠したお料理を Thüringer Wurst(テューリンゲンのソーセージ)は、やっぱり外せないでしょう もう一つは、テューリンゲンのお肉料理、みたいな名前だったか とにかくこの地方の、って感じの名前が付いていました 
 

さて腹ごしらえを終えまして。やってきましたのは、Fischmarktという街の中心の広場です ・・・残念なことに、広場は工事中 中央に立つはずの、ローラント像は、不在 
しかし、周辺の建物の美しさは、さすがです ネオゴシック様式の市庁舎は、存在感が抜群 
 
工芸博物館のファサードも、素敵です。
 
そして、マルクト通りに沿って建つカフェやレストランの建物も、華麗さを競っているかのようですね
 
 
 

マルクト通りを、川の方に向かって歩いていきます。目指すは、Krämer橋 橋のそばには、木組みの建物のカフェが建っておりました 
 
この細い小路、これが実は橋の上なのです 橋の両側には、お店がずらっと並んでおり、川はちっとも見えません 向こう側にちらりと見える塔に登ってみましょう 
 
階段を上がって、入場料を払うところが、ちょうど橋の上にかかる渡り廊下のようになった部分。通ってきた細い小路です
 
けっこう狭い螺旋階段が、「まだあるの 」って感じで続いて、実は割と大変な感じでした。フゥフゥ言いながら登っているオジサマ・オバサマ多数 しかし、辿り着いた先での眺めは、絶景でした 
ちょうど大きく蛇行して流れる川に抱かれるような旧市街の町並み  
 
大聖堂やセヴェリ教会の美しい尖塔や、ペータースベルクの城塞が青空の下遠くに見え、クレーマー橋は両側のオレンジの屋根が綺麗に並んでいます 
 
絶景を堪能し、降りてきました。この塔は、「Ägidienkirche」という教会の塔でした。橋を渡ったあと、教会の全景を見ることができました 
 
クレーマー橋が、川の上にかかっている様子を確かめに行ってみました この建物が、橋の上の小路の両側にあったお店の建物なんですね 
 
カラフルな木組みの建物と、教会の塔が、これまた絵になります 
 
 

続いて向かったのは、13世紀中頃に建てられた、アウグステーナー修道院。マルティン・ルターも滞在した所です。
 
修道院と同じ敷地内にある教会。
 
 
正面のステンドグラス、、、残念、改修工事中で、絵になってました 本物が見れたら、見事だっただろうなぁ。
 

さて、広場の方に戻っていきましょう。クレーマー橋、こんな風に建物が両側に建っていて、ここから見るだけでは単なる坂道としか思えませんよね~、と改めて眺める
 
 Fischマルクトのカフェのファサードの装飾は、やっぱり見事だなぁと感心しつつ。
  
振り返って、市庁舎はやはり威風堂々です。


マルクト通りを、クレーマー橋とは反対の大聖堂方向に進んでいくことにしましょう。すると、道の左手に なんだか目立つ建物。・・・工芸美術館を裏から見たところだ 
 
「Allerheiligenkirche」という教会の塔。ここも、沢山の人が登ってるようでしたが、もういいよね ってことでスルー 
 
Domplatzという、大きな広場に出てきました 大きな街を感じさせる、建物の並びですね。
 
歩いてきたマルクト通りです 
 
この道を抜けてくると、ドーム広場を挟んで、大聖堂とセヴェリ教会の美しい姿が見えます 逆光で残念~ ちょうど春のお祭りで移動遊園地が広場一杯にやってきていて沢山の人が楽しんでいました 
 
遊園地の間を抜け、大聖堂へと続く階段の下へ さあ、これを登っていきます 
 
階段の途中から振り返ったドーム広場。青空の美しさと、遊園地のカラフルな色合い、そしてオレンジの屋根に白い壁の町の美しさ、素敵でした 
 

さあ、大聖堂へと。
 
内陣正面の祭壇は、奥まったところに、素敵なステンドグラスに囲まれてありました。
 
バロック時代の木彫の傑作だそうです。
 
聖遺物が聖堂内に飾られていましたこの大聖堂の聖遺物は何か、 帰って調べちゃいましたよ。8世紀の聖ボニファティウスと7世紀の聖キリアンが、エアフルト司教座の守護聖人にあたりこの両人の聖遺物と、テューリンゲンの聖エリーザベトの聖遺物と聖別証書の写しが、ここに収められているそうです。
 
蝋燭を両手に持つ像は、寄進者の名をとってヴォルフラムと呼ばれる、ドイツ最古の金属による立像だそうです。奥に見えるのは、聖体箱というルネサンス時代の石細工の傑作で、洗礼、堅信、聖餐、告解、終油、叙階、結婚の七秘蹟が描かれているそうです。
    
 
幼子イエスを担いで川を渡ったと言い伝えられる聖クリストフォロスの壁画。
 
 
ピエタ像
 
ルネサンス様式の洗礼台
 
この大聖堂は、その空間の奥行と広がりの感じ方が凄くて、物凄く素敵でした。ずっと居ても飽きないだろうな、と思わせられるもので、本当に素晴らしい教会でした 説明しにくいんだけど、その空気感がとても現実離れしてるというか、実世界から隔絶された雰囲気があるというか、、、私の中でのお気に入り度、相当高いです 
 
入口には、12使徒の彫刻が並んでいました。
 

続いて、隣に建つ早期ゴシック様式のセヴェリ教会へ。
 
 
こちらの祭壇も、大理石が使われた豪華な感じのもので、美しかったです。
 
洗礼台、こちらも空に通じる形でした。
 
そして、この教会で最も目を奪われたのが、このパイプオルガン 
 
物凄く美しく、細工が見事でした 
 

さあ、それから。クレーマー橋のたもとで登った塔から見えた要塞、『ペータースベルク』へ。エアフルトの街を一望できる丘の上に建っていますので、坂道を登りますよ 
 
要塞ですから、ぐるっと壁が取り囲んでいますが、これがかなり完全に残っているようですね。
 
上に上がると、広い敷地が広がっていました。
 
街の眺めは、素晴らしいの一言 この空の青さ、ああ、晴れてて良かった 
 
壁で取り囲まれたコーナー部分には見張り所が。街を見下ろす絶景スポットです 
 
入ってきた場所から、反対側の方までぐるっと歩いてきました 振り返ると、要塞の建物。ほんとに広いなぁ、、、
 
このあたりで、旧市街に面した部分が終わり、ここからは壁にそって歩くと街から遠ざかってしまうため、街に降りてもどることにしました 

さあ、そろそろ夕方のいい時間、フランクフルトに向けて戻らなくては。・・・ですが、かなり歩いて、お腹もすいたことですし、最後に名物、Thüringer Wurstを屋台で買って食べましょう 
  
 
この日は、甘い物ではなく、ソーセージで疲れた身体を癒し、お腹を満たしたのでした 
エアフルト、とっても素敵な街で、訪れることが出来てよかったな

ちなみに、Nさん、3日後の15日(火)に日本に戻りましたが、最後の食事もソーセージ なんと、昼間っから生ビールとか飲んでましたよ