イースター休暇の二日目、向かった先は『南ボヘミアの宝石』と讃えられ、『ヨーロッパで最も美しい街』の一つと称される、チェスキー・クルムロフ 訪れたい街の候補として、凄く気になっていた所だったので、今回の訪問はとっても嬉しかった

まずは、ホテルにチェックインしてから、旧市街地へ 蛇行するヴルタヴァ川にぐるりと取り囲まれる形で、ルネサンスを中心に、ゴシックからバロックまでの様式を残した旧市街が、中世の時代そのままに残っており、世界遺産に登録されています
町の南側から、橋を渡って旧市街に入ります。聖ヴィート教会の尖塔が美しい
 
旧市街に入ると、様々な彩色が施された街の建物の壁は、一つ一つを見ても飽きないくらいです 沢山の建物の壁には、ボヘミア地方のルネサンス様式の特徴である、スグラフィット装飾が施されています スグラフィット装飾とは、イタリアからもたらされた装飾技術で、浮き彫りやだまし絵などに使われたもの。テルチでも見られましたが、壁のブロックは”立体的に描かれた模様”なんですよ 
 
下の写真の右の建物の壁いっぱいに描かれている装飾も、素敵 柱とかも絵なんですよね~  
 
小高い上りになっている、広場の方向にいかず、とりあえず、周囲の道から歩いてみましょう。エゴン・シーレの生母の故郷なので、彼の名を冠した文化センターがあります。彼の作品や、クリムトやピカソの作品が展示されているらしいですが、、、今回は外観のみでスキップ 
 
街並みの写真、ものすごーく沢山撮ってるのですが、きりがない、、、 ほんとに、破風屋根や色合い、そして装飾がイチイチ可愛い のです。
 
道の向こうに、川を挟んで、チェスキークルムロフ城が見えてきましたよ 
 
この道は、ちょうど、ヴルタヴァ川の中にある小さな中洲部分にかかる橋を渡っていくことになる場所で、まずは中洲に渡る橋の上から、水路の向こうにお城の塔がそびえている姿が絵になります 
 
中洲に渡ると、目の前にドドーンと、そびえるお城 お城と庭園を結ぶプラーシュティ橋は高くて、また城の壁は岩と一体化しているかのような姿 岩山の上に建つ城であることが、よくわかります
 
橋の上から撮った、東西に長く延びたお城の姿 チェコではプラハ城に次ぐ大きなお城です 
 
プラーシュティ橋の下をくぐって行く前に、振り返って眺めた川向こうの旧市街。 
 

ぐるっとまわって、塔のある東側に出てまいりました 
 
この塔のスグラフィット装飾は、流石に凄い 
 
お城の中に向かっていきます
 
この壁も、、、ですよ 
 
建物に囲まれた中庭も、とても素敵です 
 
お城では、約1時間ほどの内部見学ツアーに参加しました 内部の写真は撮れませんでしたが、かなり楽しめました ローセンベルク家の歴史などと、礼拝堂や仮面舞踏会の間などをメインでまわるルートのツアーでしたが、別に、シュバルツェンベルクの歴史やインテリア、美術品を巡るツアーもあるらしいです。時期的に、参加したツアーしか無かったのかも。
ツアーの開始で、最初に入った建物で、他の参加者を待っている間に窓から撮った街並みの写真、2枚 ここからの景色が最も絵的に綺麗だった気がします 
  
 

お城の見学ツアーが終わったのが16時過ぎ。塔に登れるのは、16時まで、ということでタイムオーバー。塔に登るのは翌日の楽しみにまわして、庭園の方に行ってみましょう 下から見上げていた、プラーシュティ橋を渡りました 
 
橋から眺める、チェスキー・クルムロフの街 蛇行する川に囲まれた、オレンジの屋根の町並み、教会の塔などが、ほんとに美しい 
 
残念ながら、庭園はクローズ そこに至るまでにあった展望台からの街の眺めが素晴らしかったので、ヨシとしましょう 
 
 
 

お城を後にして、市街地の中でまだ行っていないエリアを散策します お城の出口の所にある、赤い門。
 
赤い門を出て、左手にはこんなアーチが見えました 
 
しかし、旧市街は反対方向、ということで右手に曲がっていくと、すぐの小路に小さなアーチがかかっており、その向こうに、赤い屋根の塔が 
 
修道院で、静かな佇まいでした。
 
旧市街に向かって、下っていく坂の両側は、色んなお店になっていて、どれもとっても可愛くて魅力的に見えます 
 
・・・と、また小路があったので覗いてみたら、、、水色の壁に、赤いベンチやバラのアーチ。このベンチ、バラの刺が装飾で付けられていて、「アート」なんですよね~。何か、工房というか、アトリエというか、ギャラリーを兼ねたような建物だと思います。
 
この小路を下ると、川に出ました 
 
川岸には、やはり「アート」が並べられています。この下の写真の、撮っている私の後ろ側には、凄く変なベンチがありました。私の好みじゃなかったから、載せませんでしたが このエリアが、作品展示の場所にもなってるんだろうな 
 
ラブゼニツキー橋から見上げる、城の塔 
 
通りは、賑やかなお土産などが売られているお店が一杯です。
 
街の中心、スヴォルノスチ広場へ出ました、市場が開かれていました 
 
物凄い行列が出来ていたのが、「ポテトチップス」屋さん 生のじゃがいもを、スライサーでガリガリと削り、スライスしたそばからどんどんあげているのに、追いつかないくらいの売れ行き 食べたくなったのは、だんな様 買ったら凄い量だ~ 二人がかりでバリバリ食べながら歩きましたが、美味しかったけど流石にちょっと胸やけしたぞ 
 
 
広場を抜けて、歩いていくと、聖ヴィート教会が 教会好きの私ですが、この日は見学は諦めて、外観を眺めるだけで我慢 
 
その隣にあるのは、ホテル・ルージュ。元イエスズ会の全寮制学校の寮だったらしいです。
 
その先に、お城をのぞむ展望台がありました 本当に、どこから見ても絵になる街です 
 
ここで、かなり歩き疲れたので、いったんお部屋に戻って、少し休憩 

 さて、休憩時間はほんの少しでしたが、元気を取り戻し 少し早いけれども、散策の途中で目星をつけておいた、夕食のお店に向かいます が、その前に。エッゲンベルクという、この町の地ビールを作る醸造所があるので、行ってみました 
その途中で、目にとまったブジェヨヴィツカー門。ドンガリ屋根が可愛い 街の出入口にも歴史を感じますね  
 
醸造所の隣のレストラン。ここで食事する という案もありましたが、ま、街中に戻りましょうということで。
 
このレストランに入ってみました 
 
坂道を奥まで降りていくと、店内は川岸に接しているようで、窓際の席に座りました 
 
2種類の豚のステーキをいただきました~ 肉料理の国、美味しいです だんな様は、南ボヘミア地方最大の街、チェスキー・ブディェヨビチェの地ビールを。これ、バドワイザーの元祖なんですよ~ 写真はDunkel、つまり黒ビールになってますが、その前に既に、Hell、明るい普通のビールを飲んでしまってます。美味しかったらしいですよ 
 
暗くなった街も、また、違った趣があって素敵です 中世の町は、夜の雰囲気が本当に幻想的なので、素敵な町は、どうしても夜の姿も見ておきたいと思うのですよね~ 
 
 
  

そして。一夜明けると、銀世界でした 雪のチェスキー・クルムロフも、静かな美しさがあります。朝のうち、まだ人も少なくて、余計にそう感じました 
 
 
前日、登らなかったお城の塔に上りに行きました 城壁の周りの堀には、熊が住んでいると聞いていたのですが、いましたよ~ 
 
銅像にも雪が。
 
塔の上から見渡す、雪の町は、やはり美しかったです 前日はオレンジの屋根が並んでいたのに、この日は雪の白い屋根。
 
ヴルタヴァ川の濃い色と、白い雪のコントラストが冴えています。 
 
雪の町を少し歩いて、冷たい空気を吸い込みます 
 
 
聖ヴィート教会の内部見学をさせてもらいたくて、向かいました。そうしたら、ちょうどミサの真っ最中。イースターの日曜日ですものね。クリスチャンではないので、中に入るのは遠慮して、こっそり窓ガラス越しに、美しい内部の様子をパチリ。
 
後方のパイプオルガンの所には、聖歌隊の皆さんがいらっしゃって、オルガンの音色と、美しい歌声を聴くことができました。ラッキーだなぁと思いました ほんとに素敵でした 
 
最後に、ホテルに戻る途中で、ヴルタヴァ川を挟んで、雪を被った聖ヴィート教会を眺め、このヨーロッパで最も美しい街に別れを告げたのでした