6日目、10月11日の朝をドゥブロヴニクにて迎えました
『アドリア海の真珠』の異名を取るほどの美しさを誇る、1979年に世界遺産に登録された要塞都市
この滞在日が晴天であることを切望していましたが、希望が叶えられてめでたく晴天
神様、ありがとう
今日の写真は、時間があれば、拡大して見て欲しいなぁ
ほんとに綺麗です
朝7時頃の、バルコニーから眺める絶景
前日の夜、ライトアップされていた船です。朝焼けの空の、この何とも言えない絶妙な色合いといったら
アドリア海の真珠も、ひっそりと美しい
バルコニーからの景色、時間を追って変わっていく様子を、最初にご紹介しちゃいます
朝7時頃の静かな朝焼け
7時半頃には、朝日を浴びて輝いています
8時頃になると、空と海は素晴らしく青く、家々の屋根のオレンジが映えます
夕方16時頃は、ちょうど逆光になっています、眩しい
そして、18時頃の夕焼け。朝焼けとは違う空の美しさ、影になる町のニュアンスがまた
ほんっとに、目に贅沢な景色です
時間によって、全く表情が違うのだけれど、どれもまた素敵、ただただ、ため息。これを見ることができて良かった、と、心から思いました
さて、朝に戻りましょう
まずは、いの一番にやらなくちゃ
と思っていたのが、ケーブルカーで旧市街を見下ろすことができる、スルジ山に登ること
午後になると逆光になるので、朝のうちが良いと聞いてましたので
ところで、絶景を見下ろせるこの展望の地へとかけられたケーブルカー。2010年の夏に、約20年ぶりに復旧されたばかりのものです。なぜケーブルカーは破壊されていたのか
ドゥブロヴニクはクロアチア紛争(1991-95年の、ユーゴスラビアからの独立戦争)の際、セルビア・モンテネグロ勢力によって1991年に7ヶ月の間包囲され、激しい砲撃を受けました。その被害は甚大で、「危機にさらされている世界遺産」のリストに名を連ねる事態になりましたが、不断の修復努力によって、1998年には、美しい街並みを取り戻し危機遺産リストから削除されました。さらに10年以上の歳月を経て、ケーブルカーも復旧されたのです。今回、モスタル、ドゥブロヴニクと、「景観が美しい世界遺産」を「楽しむ」ことを、大きく期待して旅の計画を立てたわけですが。その地を訪れることにより、まだ過去と呼ぶにはあまりにも最近の出来事ながら、遠く離れた場所での自分とは関わりの薄い出来事であったため、よく知らなかった「ユーゴスラビア紛争」について、調べ、民族対立について考える機会が得られたことは、私にとって有意義であったと思います。
脱線しましたが、楽しいお話に戻ります
ケーブルカーの駅は、まだ新しくてとても綺麗
駅の目の前のパン屋さんで、朝食のパンとコーヒーをゲットして、朝食を食べながら運行開始の9時を待ちました
いよいよ駅が開くぞ、という時に、日本人観光ツアーのバスが。。。私たちが先に並んでいたにも関わらず、切符を買っている間に、そのツアーの皆さんがケーブルカーに乗り込んで、先に上がっていってしまいました
「ええええぇ、そんなぁ
」と思いましたが、30分間隔、という運行スケジュールは、どうやらあってなきが如しのよう。一台が上がると、も一台が下りてくる、という仕組みになっているのですが、下りてきたケーブルカーは、待っていた私たちを乗せて、またすぐに出発してくれました
ケーブルカーからの眺めは、とても素晴らしいですよ
車で上がることももちろん出来るのですが、復旧したてのケーブルカーに乗ってみたくて
お金はかかるけど、乗って良かったです
最初は、旧市街のオレンジの屋根が視界に広がりますが、次第にそれが遠のいて、要塞都市の美しい形状と、青い海、ロクルム島のコンビネーションが目に飛び込んできます
山頂駅も、新しく綺麗な建物で、お土産物屋さんや、カフェ、レストランなどがありました。
カフェのパラソル、石灰岩の山の傾斜、青い海にロクルム島、ドゥブロヴニクの旧市街。見飽きることなんて、ないでしょうね
ナポレオンから贈られた、という十字架が建っていると聞いていましたが、その周辺も美しく整備し直されたのでしょう。
この十字架のある展望台は、とても素晴らしい絶景スポットです
何枚も何枚も、似たような写真を沢山撮ってしまいます。
再びケーブルカー駅に戻り、駅の建物の上に造られた展望台へ。そこから、パノラマ写真撮ってみました
写真接合部が、どうしてもちょっと不自然なのは、お許しあれ
180°、どこをむいても美しいって、素晴らしい
景色を楽しんで、続いて午前中に城壁巡りをしたかったので、降りることにします。ちょうど、登ってくる人は沢山いるけど、降りる人はまだ少なくて、ケーブルカーは貸切に
係のお兄さんが、写真を撮ってくれました
よい記念です(笑)
さて、城壁巡りにレッツゴー
旧市街に向かいます。
プロチェ門から入ります、右はレヴェリン要塞です
旧港に停泊している沢山のボートを眺めながら、城壁に向かいます
城壁、この上を歩くのだ
これをくぐって、聖ルカ要塞にある城壁遊歩道への入口から、城壁巡り、開始
上がったところ。旧港が綺麗
いきなり、ドミニコ修道院を上から眺めるの図。
旧市街の、オレンジ色の屋根が眼下一面に
凄いの一言。
そして、どこまでも空は青く、市街地の向こうに海
城壁も次第に高台に向かって伸びていき、海の見える比率が高まる
同じような写真ですけど、ちょっと歩くとすぐに「おお、綺麗だ
」って思って、撮らずにいられない
ミンチェタ要塞からの景色です
城壁の中で、最も高い場所になるのでは。
これから海の方に向かって進んでいく城壁が続いています。
やって来た方向を振り返って。逆光で色が綺麗に出てないですが
旧市街とロクルム島、絶景なり~
さて、海岸沿いに向かう途中で、ピレ門のところの城壁遊歩道入口から、入ってくる人たちが沢山合流してきました。こっちの入口の方が混んでますね
上から眺める、「オノフリオの大噴水」
飲料水として利用できる天然の湧き水が溢れ出しています
目抜き通りである「プラツァ通り」。左は、フランシスコ会修道院です。
城壁内にあるポカール要塞から眺める、「ロヴィリエナツ要塞」。その小さな湾の水の透明度、色の美しさといったら
この湾から、シーカヤックのアクティビティツアーが出ていました。真っ青なアドリア海を進む、シーカヤックの一団。もっと長期滞在だったら、やってみたかったかも
・・・ヘタレなので、腕がすぐ疲れて遭難しちゃうかしら、、、
もう少し進んで、町側を振り返ると、城壁とミンチェタ要塞、その背後には石灰岩が山肌に覗き、木が生えていないスルジ山が堂々と鎮座しています。
ロヴィリエナツ要塞とその小さな湾
どこから見ても 美しいっ
岩の上に、絶壁のように建つ城壁。所々に広くなった場所があるのは、街全体が要塞としての機能を持っているからなのでしょう。
城壁の足元部分、少し岩場が張り出したところに海辺のカフェが
反対側からも撮ってみた
このようなカフェは、他にもあり、階段状に岩場が海につながっていて、海水浴をしている人々もいました
10月なのに、、、
でも、この日の気温は27°Cくらいにはなってたので、城壁巡りは暑いくらいで、だんな様は汗だくでした
聖イヴァン要塞までやってきました、旧港を挟んで入ってきた聖ルカ要塞はもうすぐ
ドミニコ会修道院と、城壁の間の道。ゴールはすぐそこです
最初から最後まで、市街地や港、海、山などどこをむいても絶景
の城壁巡り、本当に大大満足でした
スルジ山から眺めたドゥブロヴニク、そのアドリア海に突き出した城塞都市の形と屋根の色合いが、真っ青なアドリア海の中で、信じられないほど美しい景観を作り、まさに『アドリア海の真珠』と褒め称えられていることに、納得
バルコニーから眺めた姿、朝焼けや朝日、夕焼けの中の姿もまた格別なり
そして、城壁巡りで、眼下に見下ろす旧市街の屋根の連なり、歴史ある石造りの建物の壁も、見飽きることのない眺めであると知り
城壁から眺める、海の美しさも、また素晴らしかった
本当に来てよかった
まだ午前中を過ごしただけなのに、こんなに充実
なんて幸せな体験でしょうか。街歩きの様子は、次の記事にと続きます