本日の学校は、秋学期最後の授業の日。ですが、普通の授業ではなく、クリスマスを間近に控えた時期ということで、「ドイツのクリスマスについて」をオヤツなどいただきながら、知る日となりました

木曜日の全クラスが、同じ時間にひとつの教室に集まって、のイベント。教室に入ったら、クリスマスの飾り付けが 部屋のコーナーには、先生方のご自宅に、昔からあるご家庭の飾りなどを持ってきてくださったようです。卓上には、アドベントクランツ(ろうそくが4本立っているもみの木のリース)と、クリスマスならではのお菓子(レープクーヘンやクッキー、シュトレンなど)が綺麗に並べられていて、クリスマスのお茶やグリューワインも振舞われました


 
 


クリスマスの4週間前の日曜日からアドベント(キリストの降臨を待つ時期)が始まります。最初の日曜日からの1週間は、アドベントクランツの1本目のろうそくを灯し、それを囲んでお茶を飲んだり、2週目に入ると、2本灯し・・・と、4本目が灯ると、さあ、クリスマスがやってくる というように、まさに指折り数えて待つイベントが、1年の中で最も大事なイベントであるクリスマスだそうです。
クリスマスはドイツの人たちにとっては家族揃って静かに過ごす家族のお祝いの日。ドイツ人の先生方が、自分の子供時代の話などしてくださいましたクリスマスイブは、お母さんはご馳走作り(25日のお昼に、各家庭で定番があるクリスマスのご馳走を食べるそうです)に大忙しで、子どもに構っている暇なんかない、という状態。子どもたちは、もうすぐやってくる大きな楽しみ、プレゼントが気になってソワソワ、落ち着かずに過ごして、夕方になると家族揃って教会へ。教会から戻ってきて、イブの夜は簡単な食事を済ませるそうです。そして、お母さんが、ベルを振ってリンリンと鳴らすと、さあ、居間に入れます お父さんが、「子どもたちいらっしゃい」という歌を歌って、居間で迎えてくれると、飾り付けられたクリスマスツリーの下に、プレゼントが置いてある、、、 という感じだったそう。先生のなかには、姉妹でクリスマスの寸劇をやってみたり、絵本を読み合ったり、という思い出を話してくださった方もいらっしゃいました。
ところで、ドイツではクリスマスイブにツリーの下にプレゼントをくれるのは、イエス様で、日本やアメリカで言うサンタクロースは12月6日にやってきます、聖ニコラウスです。この聖ニコラウスの日は、ドイツではあまり商業化されておらず、この日に大きな長靴や靴下を置いておくと、いい子にはプレゼントが入っていますが、それはりんごやみかん、チョコレートなどのお菓子、といった程度のものだそうです。悪い子には、木の枝の鞭が入っているそうで、ドイツの子どもたちは12月6日の1週間前くらいから、とってもいい子になるそうです 私たちにも、先生が、お開きの前に「今年はいい子だった?(笑)」と言いながら、ニコラウスの日に子どもたちがもらうようなチョコレートを一つずつ配ってくれました
 
そうそう、クリスマスには、「りんご、くるみ、アーモンド」がつきものだそうです。りんごは、エデンの園の知恵の実の象徴、くるみやアーモンドは「外の殻は固いけれど、中の実は美味しい、困難の中によい実りがある」人生の真理の象徴だそうです。「神はくるみを与えるが、それを割るのは人間の仕事」と言ったことわざがあるそうです。

そういったお話を聞いたあとは、イエス・キリスト誕生の物語の絵本を、ドイツ人の先生がドイツ語で読み聞かせをしてくださり、それから、みんなでクリスマスの歌を5曲、教えてもらって歌いました お子さんがいる方々は、お子さんたちが幼稚園や小学校で習うので、一緒に歌えていいですね

今期の授業は、私たちはこれで終わりでした。正直、普通にドイツ語やりたい気持ちもあったんですけどね、、、なんていうか、お茶を飲み、お菓子をいただきながら、楽しい座談会、という趣の日となりました。

終わったあとは、昨日から始まったフランクフルトのクリスマスマルクトを、クラスメートの皆さんとのぞいてみました。まずは何か食べようか、ってことで、フランス人の方が出しておられるというフラムクーヘンのお店へ。

 
軽くてサクサク、アツアツで、とっても美味しかったです。でも、6人で2枚は、大食漢の私にはちょっと少なかったなぁ、、、(笑)ただ、オヤツも食べたあとだったし、我慢できないってほどでもなかったので、今日はそれでよしとしときましょう

レーマー広場の様子です。市庁舎(レーマー)の前にクリスマスツリーが

 
それにしても、昼間の14時くらいだというのに、、、暗い そして、今日はとっても寒かった 7度くらいまでは気温が上がるかと思ってたけど、絶対、5度いってなかった、、、長くて暗い、どんよりとした季節が始まったんだなぁ、と思いました。でも、まあ、クリスマスまでは、マルクトがあって少し楽しい気持ちで過ごせますよね いろいろ、出かけてみたいと思います