入水自殺図った女性を救出 須磨署の新人警察官 久井康正巡査 兵庫 | シャボン玉と太陽光線のかなた( 'ω'o[しにがみのバラッド NO.4 ]o

入水自殺図った女性を救出 須磨署の新人警察官 久井康正巡査 兵庫

■「体が勝手に動いた」

神戸市須磨区の須磨海岸で先月19日、警察学校を卒業して昨年9月に配属されたばかりの新米警官が入水自殺を図ろうとした女性(44)を見つけて助け出した。

須磨署地域1課の久井康正巡査(30)。

現場経験わずか半年余りで訪れた救出劇の機会に「『あかん』と思ったら体が勝手に動いていた。助け出せてよかった」と穏やかな表情で振り返った。


JR須磨駅北側の須磨駅前交番で勤務していた4月19日未明。

大阪府警豊中署から須磨署に「行方不明の女性から家族に『須磨海岸で死にたい』と電話があった」との連絡が入った。


「自ら命を断つ行為を絶対にやめさせないと」。


女性を捜索するよう指示を受け、署員約10人とともに、久井巡査もすぐさまミニバイクにまたがり、交番を飛び出した。


懐中電灯片手に周辺を捜索していると、波打ち際でうつろな目で海を眺める女性を見つけた。


女性に「警察やで」と声をかけ、無線で発見の一報を連絡している間、女性は突然、海に向かって走り出した。


久井巡査はすぐに追いかけ、腰まで水に浸かりながら取り押さえたが、女性は持っていたカミソリを自分の首にあてた。


「死んでどうするんや」。


女性の腕をつかんで思わず叫んだ。


駆けつけたほかの署員とともに女性を保護し、水浸しになりながら署まで連れて行った。



「生きている意味あるの?」。


力なく問いかける女性に、久井巡査は真剣な表情で訴えた。


「連絡してきた家族は、あなたのことを思っているんやで」。



久井巡査は、大学時代の同級生が大阪府警の警察官として活躍していることに触発され、昨年4月に民間企業から転職した。


「まだ毎日覚えることばかりだが、やりがいを感じている。早く戦力になりたい」。

こう力強く話した。

(産経新聞 05/02 07:59)



紫煙

警察の人間全員が 初心を忘れませんように+゚