Off Course 1981.Aug.16~Oct.30 『若い広場 オフコースの世界 』 | はいから音楽訪問紀

Off Course 1981.Aug.16~Oct.30 『若い広場 オフコースの世界 』

先日、何気にアマゾンをネットサーフィンしてると、

「若い広場オフコースの世界」のDVDが新品未開封が1,199円で発見!

速攻ポチりました。

 

安価の理由はどうやら型落ちのための処分品と推測いたします。

現行品はトールケース入りで内容は全く変わらないということから、

個人的にはCDサイズの方が収納に優位で何といっても安価でしたので、

問題ないどころか大満足でした!

 

 

 

内容と言えばタイトル通り1981年8月~10月の約2か月強、アルバム「OVER」のレコーディング過程を追ったドキュメンタリー番組をDVD化したもの。以前から存在は知っていたものの今回の購入で初見と少々

お恥ずかしい限りですが、噂通り凄いものを観たような気がします。

 

何となく最終章的なことと、レコーディング模様のドキュメントが共通

してることから個人的にはビートルズの「ゲット・バック・セッション」を彷彿させます。ただしあちらは険悪なムードが所々あるのに対し、

オフコースは民主的に友好的に作業が進められています。

 

 

世間的にはどう捉えてるかは分かりませんが、カモは「OVER」が5人編成生粋の最後のオリジナル・スタジオ・アルバムだと思っております。

 

もちろんその後の最後のスタジオ・アルバム「I Love You」もありますが、

シングル曲以外は何か各ソロの雰囲気が漂い、それまでのオフコース

としての一体感が感じられないのです。何でしょう?各楽曲の居心地の

悪さと言うのでしょうか?

未消化もしくは時間的制約の問題であるというのか・・・

 

 

 

 

 

そんなことからヤスさんの曲は特にその後ソロの布石となる楽曲に

聴こえ、これらをオフコースのアルバムとして聴くのは個人的にはやや

違和感を覚えます。(ただし全体を通しての楽曲のクオリティは高い!)

 

 

 

 

メンバー、とりわけ小田さんはこの時どのような心境でレコーディングに

臨んでいたのでしょうか?既にヤスさんがグループを離脱することは

決定済。その後4人でリスタートしますが、この時点ではYass脱退後は

グループの将来は未定、「解散」も視野に入れてたかもしれません。

 

カモはそのことを念頭にずっとこれを観ていました。

 

 

 

同年12月リリースされた「OVER」ではヤスさんは「君におくる歌」、

小田さんは「言葉にできない」などでそれぞれの心境を綴ってるように

別れをテーマとした詞が少なくありません。更にその後小田さんは「NEXTのテーマ -僕等がいた-」ではより具体的な描写で(一部抜粋

ですが)次のように心境を綴っています。

 

いつだってほんとうは ひとりよりふたりの方がいい

あの時 大きな舞台の上で 僕は思っていた夏の日

 

新しい時の流れの中で

いつかまた会える時がくるね

その時またここから 歩き出せばいいから

 

 

 

後年小田さんは「ヤスが抜けた時点でオフコースは終わった」的なことを述べていました。

 

 

 

最後の方のインタビューで小田さんは興味深いこと語っています。

 

これからオフコースがやっていきたいことについて訊かれたことに対し、

 

「割とグループ、5人で1つの固まりっていう時期が過ぎてきたような気がする・・・」「もっと個人が考えていけば・・」

「ソロアルバムやりたいって言えば、やればいいし・・」などと、

 

ヤスさん脱退約1年後を控え、ある程度の覚悟というのが垣間見れる

発言だと推測できます。

 

 

去年の11月NHK-FMにてインタビュー形式とはいえ、35年ぶりに両者の共演が実現いたしました。これを機に何かが高まってくれることを

祈りつつ、いつかまたこの5人で再編成してくれること切に望みます。

We Are not Over (thank you) I Love You