1974年、それは、月組さんで『ベルばら』初演が上演された年でした。
宝塚歌劇団創立60周年でした。
その年の12月の雪組公演です。
“ 前モノ ” の日本物のお芝居は
当時の二番手さんだったミッキーさんが主演。
忠臣蔵 ~義士外伝 毛利小平太~
作・演出 : 阿古健
振付 :(先代)花柳寿楽
こんな風に、以前のタカラヅカでは
(トップさんはご出演されず)二番手さんが主演するお芝居が
わりと頻繁にあったんですよ。
当時はまだバウ ホールもなかったせいもあるかもしれへんけど、
大劇場で主役を一ヶ月つとめる、というのは
とてもいい経験でしょうし、
集客うんぬん度外視して
今のタカラヅカでも、やるべきだ! と思います。
さて。
グランドショー『ファンキージャンプ』は
作演出 : 酒井澄夫
3枚目の写真のとおり、ショーの後半にゲストコーナーが設けられています。
いいなー。どの組もトップさんばっかり。
しかも星組さんは2パターンもある!
プログラムによりますとそれぞれの組のスターさま方が歌われた後
フィナーレ A
ゲストのスター(男役)と汀夏子が歌いながら銀橋を通ってゆく
ですってぇ
そのゲストコーナーの前に
酒井先生がジュンコさんのためにつくられた
『私の歴史』 という歌の場面があります。
私は、この公演の時はまだタカラヅカを観たことはありませんでした。
タカラヅカファンになって
LPレコード『汀夏子の世界』に収録されていたこの曲を
何ども何ども聴きました。
そして・・・
なんと!
1979年の地方公演、
本来、タカラヅカで上演されていた組み合わせは
『春風の招待』『ハローホリデー』だったのに、
地方公演では
『春風の招待』『ファンキージャンプ』に変更になったのです
もちろん、ジュンコさんは『私の歴史』をお歌いになりました。
レコードでは割愛されている、何小節か、ジュンコさんのダンスがありました。
いやー、観ることができて
めっちゃラッキーやったわ
この作品は酒井先生にしては、
(ムツカシイ場面がなくて)かなり娯楽的な作品だったように感じました。
「インザムード」「ショー程素敵な商売はない」「ララバイオブブロードウェイ」「アイガットリズム」「トロリーソング」「スワニー」「ブロードウェイリズム」
など、ご年配の方々がご存知なスターンダードナンバーがたくさん出てきます。
あ2007年『時空~ダンディズム~』でお歌いになった
「イットエイントネセサリー」も、この公演で歌われてます
おいらの人生 どうせしれたもの
っていう、あの曲です。
1974年かぁ・・・。
タカラヅカに劇的な変化があった年ですね。