週末の雨を迎えたら

来週からグッと冷え込むことを天気予報で知り

 

素晴らしい経験の詰まった

2021年の夏が終わっていくことに

切なさを感じている。

 

 

 

一言で言えば

大変だった夏だけど

いろんなことを経験してきた中でも

トップレベルに

人生観を変える経験になった

出産と闘病のはじまりを記録に残しておこうと思う。

 

これから出産を控える方や

お子さんと暮らす方の心の

希望の光や励みになるといいなと思い綴ります。

 

長くなるので何回かに分けますが

読んでもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

 



 

夏のはじまり。

40歳の誕生日を迎えたわたしは

'わたしの会'を開いた。

 

 

6人目の出産を1ヶ月後に控えてふと

自分のすべてをさらけ出したくなったのだ。

 

 

 

 

当日は、10名の方が集まってくださった。

 

 

 

 

40年だけなのに

何人分かの一生を生きたような

ネタの尽きないわたしの人生ストーリーは

 

予定時間を遥かに超えるばかりか

参加した方々の

日ごろは出せない心の中のものを

引き出すことになった。

14時終了予定が17時くらいまで延長笑い泣き

 

 

 

 

わたし自身

その日で一旦荷物を降ろしたような

そんな感覚だった。

 

 

 

 

そして1ヶ月後。

 

 

臨月で陣痛を待つわたしは

ある朝突然大出血をして

救急搬送をされることになった。

 

病院に着くと

『早期胎盤剥離』と診断され

緊急帝王切開をすることになった。

 

 

6人目にして

はじめての帝王切開だった。

 

 

 

5人目に続き

自宅出産を希望していたので

少しがっかりはしたけれど

 

命に関わる大惨事を救っていただいて

 

5体満足

 

なんの後遺症もなく

末っ子が誕生した。

 

 

 

大出血を起こしてから1時間たらずでの緊急オペ。

 

 

 

命を救う現場の迅速かつ的確な判断に

心からありがとうの言葉が込み上げていた。

 

 
 
 

しかしこの後

命を救う現場をもっと知ることになるとは

この時は思うはずもなかった………

 

 

 

 

 

産後すぐから頭痛がはじまっていた。

 

 

全身麻酔のせいかな。

 

 

 

先生に相談すると

鎮痛剤を処方してくれた。

 

 

 

 

が、効かない。

 

 

 

夜も眠れないどころか

どんどん酷くなる頭痛。

 

 

 

 

 

次の日、帝王切開手術から24時間経過したので

歩いてトイレに行ってみましょう。

ということで起き上がると

 

 

言葉に表せないほどの

怠さと気持ち悪さで立てない。

 

 

「帝王切開の後ってみんなこんなにしんどいの!?」

 

支えてくれている看護師さんに泣きつくと

 

「んー人によるかな」

 

カラッとした返事が返ってきて

ま、そりゃそうかと

妙に納得していた。

 

 

 

トイレから戻ると

目の前がグルグルまわり

嘔吐した。

 

 

 

わたしは嘔吐が苦手なので

よほどのことがないと吐かない。

 

これはもう、尋常じゃないと

なんとなく気づきはじめていた。

 

 

 

 

眠れない時間は続き

瞼が腫れはじめた。

 

 

 

先生や看護師さんも

 

「ん?虫刺され…?なわけないよね?」

 

わからない様子だった。

 

 

 

 

腫れているのわかりますか?

唯一手術前に病室で自撮りしていた写真。

 

 

 

 

また次の日には完全に瞼が開かなくなり

そこからは

脳外科の先生たちが来て

あれよあれよと

CTやMRIを撮ることに。

 

 

 

検査の途中でもう

「脳に腫瘍があるから集中治療室に行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

誰の話?

 

 

ん?隣の人かな?

 

 

集中治療室って?

 

 

3日前帝王切開の後にいたところ?

 

 

え?また戻るの?

 
 

頭の中???だらけで

そのまま産婦人科病棟に戻ることなく

家族に連絡をとることもできず

そのまま集中治療室に搬送となってしまった。

 

 

 

 

 


 

この話は、すごく長くなってしまうので

今回は一旦ここまでとさせてもらいます。

 

 

つづく→