ここは石より生まれし母なる世界ヴァナディール、クォン大陸の南に位置する都市、ガルカ族とヒューム族によって興されたこの鉱山都市は何時の頃からかバストゥーク共和国と呼ばれた。
 黎明期は鉱山都市として大いに栄えたが現在では鉱山のみならずシド工房長を中心とした技術集団により機械産業も国を発展させる原動力の一翼をになっていた。そしてその技術力はジュノ大公国を中心とした飛空挺ネットワークを構築させる程だという。
 光あるところ闇有り、この世界どんな所にも夜は来る、眠らない街と言われるバストゥークにも例外は無く、皆静かに眠りにつこうとしていた。
 バストゥークの片隅にひっそりと建つ一軒家ではベッドに入った子供が今にも立ち上がらんと「おばあちゃん、まだ?」などと言いながら睡眠とは程遠い状態である。
 何度も、本棚の中から目当ての本を探す老婆の手元を見ながらため息をついている。
 「おかしいねえ、此処に有ったと思ったのに・・・ああ、ここに有ったねえ」
 途端に子供の目が生き生きと輝き、早く読んでくれとせがむ。
 「この人はねえ英雄なんかじゃない、誰よりも強いと言うわけじゃなかった、でも誰よりも仲間との絆を信じ、人間達の未来を信じて戦った、一人の冒険者の物語なのさ。」
 そして老婆は孫の頭を優しくなでると静かに語るように読み始めた・・・


FFXI日記(1) 旅立ち
http://ameblo.jp/6t3d4k8/entry-10555625289.html


FFXI日記(2) 決意
http://ameblo.jp/6t3d4k8/entry-10558010130.html


FFXI日記(3) 敵襲
http://ameblo.jp/6t3d4k8/entry-10561957984.html


FFXI日記(4) 呪われたサレコウベ
http://ameblo.jp/6t3d4k8/entry-10566596929.html

 ここはコンシュタット高原の東にあるグスゲン鉱山である。かつては栄えた鉱山らしいが今は荒れ果て獣人や亡者達のパラダイスと化し時々訪れる冒険者達を新たな亡者にせんと口を開けて待っている。
 何故私達が此処にいるのかと言うと、セルビナという鄙びた港町の老人の依頼で平たく言うとガガンボの腹虫、陸ガニのふんどし、呪われたサレコウベを取って来いと言うことだ、依頼者は冒険者の苦労も考えず簡単に言ってくれるぜ。
 私達六人(私こと英雄ランス様、マルス、コーク、マリカ姫そしてひょんな事から友達になったシーフのレゾ君、戦士のヘックテック君)は何日にもわたる苦労の末にガガンボの腹虫、陸ガニのふんどしはなんとか取ることは出来たが、
 「暇だから手伝ってやるよ!」
 リンクシェル(FFXI内のサークルとか組合みたいなもの)の諸先輩達の一言で、集まるは集まったり私達を含めて総勢18人。
 3パーティーのアライアンス(提携という形でパーティー同士が組む事)だから総勢18人の大所帯でる。内1パーティーが私達である
 グスゲン鉱山のグールが落とすとの情報で、やって来ましたグスゲン鉱山。
 「は・ははは・・いかにも何か出そうな所だね。こ・こ・ここここじゃじゃなきゃ取れない物なの?」
 不安そうにマルスが誰にともなく聞いた。
 奥の方がグールは出やすいと言うことで先輩達はとっくに奥で戦いはじめている
 「恥を知れい、恥を!男子たるもの魑魅魍魎ごときに怯えてどうする!気合が足りんぞ、気合が!」
 マルスに激を飛ばす、もちろんその間にもマリカ姫には余裕の笑顔を見せながら。
 戦士はパーティの盾であるからして後ろから襲われた時の為にシンガリを歩いていた、もちろん前も無警戒ではなくもう一人の戦士であるヘックテック君が務めている。
 「でででででもランスも膝が震えてるし」
 「だから!これは武者震いだと何度言えば・・・」
 「ひ~!!」
 何を私の後ろを見ながら飛び上がったのだマルスよ、怖がることは無いだろう私の後ろには誰も・・・誰も?
 「なっ何ぃ!?」
 私は盾だ、私は盾だ、私は盾だ、私は誰だ・・違う違う、私は盾だ!落ち着いてきたぞ!挑発で敵の注意を私に向けた。
 「ややややい!こここ怖くなんかないぞ!お前なんか一瞬で殺してやるもんね、死んでるのか、ならばお前の母ちゃんグールグールパー」
 袈裟切りに切りつけるが思ったほどダメージが無い、ふと知り合いの助言を思い出す、骨には剣で切りつけるより粉砕したほうが良いと。
 私は剣を捨てると練習用に持って来ていた棍棒に持ち替え、グールを睨みつけ思い切り叩きつける、遅い、ギリギリ盾で受け止められた、が、よほど私の攻撃が重かったのだろう盾を持つ腕にヒビが入り・・盾ごと落ちた、そしてコークのコンボの嵐、負けじとレゾ君の不意打ち、グールは絶叫とも怨嗟とも取れる不気味な声を上げ絶命!?
 「おお落とした!呪われたサレコウベ落としたよ!」
 「最初の一匹目でゲットするなんて何と運が良いんだ!」
 「このままの勢いで残り全員分、5人分取ってしまおうぜ!」がぜん盛り上がる面々
 「そうはいかないぜ」洞窟の奥より響く不敵な声
 「何だとぅ?!」
 「残り5個取れたから」何と先輩方、もうすでに5個取って来て下さったのね。
 先輩方にお礼と別れを告げる、目指すは港町セルビナ、もう迷わないぞと言った傍から地図が無くて逸れるマルス君!何とか合流セルビナ一直線。
 依頼達成!みんなサポートジョブを身に付けられるんだね。まあ一旦自国に帰りモグハウスに行かなけりゃ付けられないんだけどね。
 朝日にキラキラ輝く海面を旅人を満載した船が出港してゆく風景は、まるで私達の新たな成長を祝うようであった。
 「俺、絶対にこの光景忘れない」
 コークがつぶやく。
 「私も」
 マリカ姫がウットリとした表情でもう小さくなりつつある船を見ながら賛同した。
 そのマリカ姫をウットリと見ていたランスの事は言うまでも無い。


 このクエストに協力してくれたLS(リンクシェル)メンの先輩方、有難うございました。
  ウシ団長
  デニム師匠
  キエン局長
  フェロウ副団長
  ユミ団長夫人
  ユーリ姫 

  その他の方々
 私達があなた方に恩返しは直接は出来ないかも知れないが、今の私達のように苦しんでる新人さんがいれば手伝う、それが冒険者のマナーであり礼儀であり、それがいつか回りまわって先輩達に届く、そんな日が来る事を信じて冒険を続けようと思う。


                   次回に続・・・いたら凄い

 サポートジョブを身に着けた喜びに沸く私達、しかしその先には新たな試練が待ち受けていた、俺達に希望は有るのか!

 
 次回 大都市ジュノ!?

 「ヨロレイヒ~」
 「低燃費、低燃費、低燃費っぴっぴ~、る~るるるるるるる低燃費っぴっぴ~」
 私が思わずウキウキした気分になるのも無理は無い、ここはコンシュタット高原、様々な高原植物が今を盛りと咲き誇り木々達の枝にも赤やピンクなど様々な花を咲かせ羊達は草を食んでいる、疎らにぽつりぽつりとある風車はやはり高原を吹き抜けてくる風を利用してサンドリア小麦を挽くための物なのだろう、全ての光景が私にここではない世界の在る中立国(リアルの世界のある国・ハイジがいるところ)を思い起こさせたからである。
 マルスやコークが予定が有って来れないのはどうでもよいがマリカ姫までが都合が有って来れないと言うのは悲しすぎる、くぅ~~泣き顔私は悔しさと悲しさのあまりにハンカチーフをかみ締めながら、・・・ゴブリンを避けながら此処までたどり着いたのである。
 こいつならやれそうと思い羊に手を出すも二回ほど死にそうになり効率を考えハチにターゲット変更。
 10匹目をやっつけた時だろうか、不意に声が掛けられた。
 「一緒にレベル上げやらない?」
 「嗚呼有りがたい、一人で難儀しておったのですよ」
 ヴァナディールで長き付き合いになるベネックスという青年との出会いであった。
 二人と言うことも有り先程より強めの羊をターゲットに決定である。
 ベネ君が引っ張って来た羊に私が挑発をかけ羊と私が相対した所で羊の背後にベネ君が立ち切りつける、そして30秒後にベネ君が挑発をかけベネ君が羊と相対した所で羊の背後に私がが立ち切りつける。いわゆる挑発回しローテーションである、一方ばかりがダメージを受けすぎるとパーティーが全滅に繋がるからそれを避けるために先人達が考え出した生活の知恵なのだろう。
 太陽が丁度真上に来た頃であろうか、ドー~ンという音と同時に全身に叩きつけられる振動、体が3メートル程浮き上がる、浮遊感、そして落下、もがくが自由にならず受身がとれない、「ぐはっ」肩から落ちたらしい右肩に重い激痛があり右腕の感覚が無い、そしてまた浮き上がり落下、何度目の揺れなのか判らないが右肩と左足動かせなくなり全身の骨が軋み意識が薄れていった。
 大勢の人々の声で目覚めた。
 眼を覚ました私に安心しながら状況説明してくれた。
 「さっきのはNM(ノートリアルモンスター・・悪名高きモンスターだったと思う)だったみたい、あいつが移動すると近くにいる低レベルの冒険者は振動でダメージを受けたりマヒしたり、それだけならまだ良い方、眼に入った冒険者には襲い掛かって来るらしいからね。」
 近くにいたって言ったって、そいつからは300~500(NMを倒したらしい冒険者達の位置からして)メートル以上は離れていたんじゃないのか?それなのにこれだけの衝撃か、奥が深すぎるぜヴァナディール。
 通りすがりの白魔道士に怪我を治してもらい私達は帰路についた。
 「あの人達さ、レベル75らしいよ、それが18人がかりで倒したってんだから凄いよね。」
 「遠く離れていてもあの振動なのだからな、近くだったら死体も残らんぞ、はっはっはっはっはw」
 「あのレベルになるとまともに戦えるっていうか18人がかりだけど・・・僕もいつかやっつけてみたいな!」
 「そりゃ私もやっつけてやるさ、お宝目当てでな!」
 NMを見たと言う状況に興奮冷めやらぬ私達は帰り道の間熱く語り合い、その会話は鉱山都市バストゥークにたどり着くまで途切れる事は無かった。




                   次回に続・・・いたら凄いと思ってね

 レベル18になった私に告げられた衝撃の真実!そしてそれは私達5人だけじゃなく外人さんまで巻き込んだ事態に!?

 
 次回 呪われたサレコウベ?!