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純喫茶「一服堂」の四季


東川篤也






古都・鎌倉でひっそりと営業する古民家風喫茶「一服堂」。エプロンドレス姿の美人店主は、恥ずかしがり屋で人見知り。しかし、事件となるとガラリと人が変わってしまう。動機には一切興味がない安楽椅子型の名探偵が「春」「夏」「秋」「冬」の4つの事件を鮮やかに解く、連作シリーズ!













まず第一に装丁のイラストが可愛い!!!

好み!!!これぞ喫茶店!とそこで働いてる清純派な女の子!!……といったところでしょうか。


春夏秋冬4つの季節を巡り狂気的な事件があって、ヨリコさんが解決していくだけかと思いきや?!?!まさかの時効トリック!おっと!!!引っかかった!!!冬を読んでる途中で気がついてあーーーーー!そうだったのか!

10年ごとに時が進んでたとは!とね。


うーむヨリコさんのおばさん姿も気になるところですがね。茜刑事もどうなったんだか。


事件が起こって、関係者が第三者に話してその人が解決するというパターンだと東川さんの作品の“謎解きはディナーの後で”と一緒の流れだなと思いました。今回は執事じゃなくて喫茶店のオーナーだったわけで、事件解決の前にはコーヒーについても言及してるけど…いやホントにほんのちょっとすぎるなあと。無理に喫茶店にしなくても良かったのでは…。


気軽にミステリーを楽しみたい人には良いかと思います。思う存分ハウダニットが楽しめます。つまり、犯人の動機や推理の過程、心情描写を重視する人には不向きかなーと。サクサク読める作品です!