何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。
氷菓
米澤穂信
人が死なないミステリーとして有名な古典部シリーズの第一弾。
それってちょっと物足りないんじゃない？？って思ってたけど、そんなことはなかったかな。
でも、ミステリーの謎解きがメインってよりは、登場人物たちのキャラクター性を重視した会話の流れを楽しむって感じですかね。
奉太郎×里志の会話が好き。
高校生活を薔薇色で送るためには恋愛、部活、勉強を精一杯頑張らなきゃなの？
そんなことない。
灰色ライフの奉太郎だってなんだかんだ楽しくなってきてたじゃない。
やる気ない系主人公が周りに振り回されつつ頑張ってるパターン大好きマンだからな。
あとは4人が千反田さんの家に各自資料を持ってきて会議するとこが好き。
深い。
高校生の仲良い同級生らでこんな纏まった話し合いが出来るんですね？！？！
資料の配布と報告、次に質問、仮説、討論しより矛盾の少ない推定を導くのが目的だと。
資料読み取りの勉強になるわ………
米澤さんの作品はこれが初めてなのよね。
辞書何回もひいたわ…
続編も見つけたら読むか。
王とサーカスが1番気になってるんだけどね。