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円華のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。 
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。 


ラプラスの魔女

東野圭吾




作家デビュー30年、80作目の到達点。 
これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。 
そしたらこんな作品ができました。 
――東野圭吾

…とのことですが……うーむ…
特に壊れた感じもなく、まさに東野圭吾らしい作風だったのでは?という感じですかね。
それにしても80作も出してるとはね。
今まで私が何冊東野作品を読んだか、このアメブロで調べてみたところ14冊でした。
もっとたくさん読んでいかないとですね。



タイトルでもろネタバレしてるじゃん。
と気がついた時面白さが半減します…。
トリックうんぬんかんぬんじゃなくて、タイトル。
理系の人は要注意ですね。
私の兄は「そのタイトルの本だったら読もうと思えない。」とまで言ってました。
ナビエ・ストークス方程式だの何だのって文系人間には理解しがたい用語がたっぷり。
まあ、無知だからこそ最後まで楽しめるのが私ですね。


現実世界でも親が自分の子供を殺害(又はその逆)する事件を聞くたびに、どんな神経してるんだと思っていましたが父(母)性欠落症と言う言葉を知ってなるほどね、と。
理想の家族が作れなかった甘粕氏がそれに当たるのですが恐ろしい。

温泉地での殺人事件を扱いながらも地味っぽくならなかったり、古びた感じがないのは良かったですね。さすが空想科学ミステリー。