「9回裏2アウト満塁、カウント2-3。
さぁ、決め球に何を投げる?」
「はい、渾身のストレートです!」
「得意のカーブで打ち取ります。」
「牛島、お前は?」
「その状況に至るまでの過程と背景が分からなければ、答えようがありません。」
(牛島和彦[元プロ野球選手、監督。現野球解説者])
野球に詳しい人物ならご存知であろうが、
現役時代も現在も、理論派として人気の高い、
牛島和彦氏が高卒ルーキー時代、コーチの質問に
答えていった言葉である。
このとき、チーム(当時中日)の投手全員に聞いて、
ほとんどが自分の決め球を答えていたというから
驚きじゃ。
しかし牛島氏は高校時代は「不良・ビッグマウス・タフネス」の
3拍子の選手だったというから、人はわからんのぅw。
現役時代は酷使のせいか、故障にも悩まされていたが、
それでもセーブ投手として活躍しておったから、
現在ぐらい肩を休めながら投げておったら、と
考えたりもする。
ちなみに冒頭の質問を投げたコーチは、実は
「神様・仏様・稲尾様」と言われた、「鉄腕稲尾」こと
故・稲尾和久氏である。