「・・・もうこれ以上
何も書くことができない。
どうか私と隊員の家族を
よろしくお願いします。」
(ロバート・ファルコン・スコット
[1868-1912、イギリス海軍士官・南極探検家]の
最後の日記に書かれた末文)
儂が初めて文章を読んで泣いたのは、
スコットの南極探検の悲劇的な顛末について
書かれた文を読んだ、10歳のときじゃ。
詳しくはここに書かれているが↓、
南極点初到達の栄誉を、ノルウェーのアムンゼンとの競争に
敗れたことで失い、帰路には仲間が一人ずつ倒れていくのを、
ただ事実として受け入れることしかできなかったスコット。
亡くなる直前、極限と絶望の中、
(食糧貯蔵庫まで20kmの地点で、2日分しか食料がないときに
10日間猛吹雪にあい、一歩もテントから出られず衰弱・凍死)
公正さと崇高さにあふれた遺書を残し、最後まで(少なくとも
手紙には)取り乱した様子もなく息を引き取ったスコット。
後世の人間は、彼の探検装備をはじめ、いろいろと批判する者も
おるが、「コロンブスの卵を知らんのか」と怒鳴り散らしてやりたい。
さて久しぶりに書いたものじゃからイマイチ筆の調子も
悪いが、今まで個人的にもいろいろなことがあったわ。
自己紹介にも書いたのじゃが、実は2月で塾長を退任し、
3月から某専門学校でデザイン講師をしつつ、フリーの
デザイナーになったものじゃから、
忙しさと環境に慣れるのに時間が思ったよりかかったわい。
かなり長い間休んでしまったが、今後も我がブログを
よろしくお願い申す。