「ある人にこんな話を聞いたことがあります。


アメリカに入国する時に

パスポートコントロールのところで、

パスポートを返される時に、係官がその人に

『ハッピ-バースデイ!』

と言ってくれたらしいんです。


係官はその日がその人の誕生日であることに

気づいたんですね。


勿論、何も言わないで返したっていいんですが、

その係官は『ハッピ-バースデイ』と

口に出して言った。


それで彼は

少しアメリカが好きになった

と言うのです。


案外とこういう小さなところに、コミュニケーションの

大事なポイントがあるのです。」


(原研哉)



実際すばらしいのはこの係官であるが、

この話を紹介してくれた原氏にもお礼を言いたい。


確かにちょっと一声かけるだけ、一手間かけるだけで

印象やありがたさの度合いが全く変わってしまう場合が多々ある。


この手のたとえ話はよく聞くが、儂の心に「ズーン」と来たのは、

誤解を恐れずに言えば、機械的に働くイメージの係官が

言ったことにある。


であれば、儂らも普段の仕事の中で、さらに一声・一手間をかける

心構えであるべきであろう。




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