おとなしくてよく笑う、少し天然だけど、踊ったらめっちゃカッコいい女友達がプロレスラーになりました。
JEAという養成所で一緒に演技やダンスの練習したりしてたその子は、アイドルになりたくてプロレスラーになりました。
プロレスアイドルグループの「スターダムアイドルズ」に加入して、なんやかんやと練習に励んでいるうちに
プロテストを受けて、今日、彼女はリングに上がりました。
真面目で努力家で、年下だけど素直に尊敬できる彼女は、明るく笑顔で登場したけど、
初めての場だし、緊張もプレッシャーも凄いだろうに・・・と思うと、泣きそうになりました。
「よろしくお願いします」
と、格上で先輩のレスラーに手を差し出す。
僕は、不意打ちとかされないかなと心配でチケットを握り締める。
ゴングが鳴って試合が始まる。
案の定、ボコボコにされる友達。
それを見て泣くしかできない僕。
大きな打撃音が響く度に涙は頬を伝う。
雄たけびを上げてやり返す女の子。
頑張れって叫べなくて、頑張ってる・・・から、泣くしかできない僕。
ボコボコにされる彼女、の同期の女の子はリングをバンバン叩いて
「さや!さや!」
とずっと叫んでいる。
小さな体から信じられないくらい大きな声で同期に声援を送ってるその子は
プロレスが好きで、プロレスをやりたくてそのグループに居て、
リング上でボコボコにされてる彼女をライバル視してると聞いていた僕は、
その子の、リングしか見えてない、仲間の頑張っている姿しか見えてないのを見て、やっぱり泣く。
身体能力の高い僕の友達は、先輩レスラーの技をすごい身のこなしでかわしたりする。
会場が盛り上がる。
僕、泣く。
逆転しそうな展開になり、会場はさらに盛り上がりを見せる。
僕、泣く。
でも、やっぱり彼女は負けて、
やっぱり、僕は泣く。
ずっと泣きながら見てたんだけど、
女子プロレスってそういうもの?
女子と女子がゴリゴリに戦ってたら、
男って泣くしかできないのかも。
とか、思いました。
僕の友達がまたリングに上がるときは、見に来ようと思います。
彼女の初勝利を見るために。
彼女が勝ったら、僕はやっぱり泣くんだろうけど。