ノエル帝國皇帝陛下黙示録
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ドラムス

何と少しづつだがこのコラムも読者が居るみたいである。かなり意外な展開。(笑)

遠慮無くメッセージを残して行かれよ。苦しゅうない。

さて、御久し振るの題材は「ドラムス」である。

音楽団員募集では一番最大のネックポイントである。

実際掲示板募集を見ても募集記事は多いのに加入希望記事は少な過ぎる。

どの楽団でも必要とされてるのに人気が無く志望者は少なくなる一方である。

余が活動拠点としてる熊本でも絶滅の危機に瀕してるのが現状である。

何故此処迄人気が無いのか?

ちょっと問題点を取り上げてみよう。


●ドラムのデメリット


・目立たない。

・でも責任重大。

・セットが場所取るし面倒。

・自主トレーニングが楽しくなさそう。

・大体騒音完備が難しいので気軽には出来ない。

・でも責任重大。


まあ、確かに是れは見てるだけでも納得するのう。(^^;

音では一番聴き取れるし目立つ筈なのだがヴォーカル・ギターの大人気なリード楽器隊よりは目立たない。

何よりヴィジュアル面に於いてはアクションが限られて行くからな。

隠れデメリットとしては一番個性が解かり辛い所だろう。

同業者や多少ドラムを解かってる者なら「おお!」と思っても素人から聴けばどれも同じ。


●ドラムのメリット


・人口が少ないだけにメンバー募集では優位に立てる。

・音取りではリーダー的存在に成れる。

・一番第三者としてバンド全体のサウンドを聴ける。


たったの三つだがこの利点は大きい。

我々リード隊は人気が有るだけに募集では弱い立場で選ばれる立場に成るのだよ。

所がドラムの様に人気の無い楽器は楽団を選べる立場に成れるのだよ。

一番必要とされてるのだからな。

抜けられると一番の大打撃なのがこのパートと言えよう。


●ドラムヒーロー


ドラムは人気が無いとは言っても偉人は意外に結構居るのである。

ドラムをあまり存ぜぬ者は彼等を聴いて見ると良い。

出来れば映像で見た方が惚れ易いぞよ。


・YOSHIKI

元エックスジャパンのドラムス兼キーボード。

日本人にしてトップクラスのドラムの達人。

其の手数の多さは人間離れしており恐らく素人でも度肝を抜かれる事間違い無い。

だが、かなり筋肉を酷使するのでコピーするのは御薦め出来ない。

実際、過去に彼は首を痛めた事が有るらしい。


・村上秀一・つのだひろ

聴いた事は無いのだが日本人の有名なドラムの偉人としてはよく聞く名前である。

パールの愛用者らしい。


・阿部耕作

ザ コレクターズ・ラヴジェッツのドラムス。

シンプルだが手数が多くパワフルなドラミングは余の好みである。

曲の引き立たせ方も巧く何と言ってもリズムキープは職人芸とも言える。


・ジョン ボーナム

元レッドツェペリンのドラムスで数年前に天に召された。

ドラムをやる者ならば必ずと言っても良い位に取り上げられる名前である。

しかし、素人の立場から聴くと至って普通のドラムである。

何故こんなに彼を敬愛する者が多いか?

掌でドラムを叩いたと言う伝説が有るからである。

其れ迄やった者が居なかったのだよ。

其れから真似するドラムスも多いが彼程上手く出来る者は希少である。

ドラムと言うパートを確固たるものにした第一人者と言えよう。


・コージー パウエル

御自身の楽団は持たれず色んな楽団で叩かれたフリーのドラムス。

数年前に天に召される。

しかし、其の楽団は凄い。

ホワイトスネーク・ディープパープル等(其れ位しか知らない無知な陛下)大体大手楽団で叩かれておられる。

偶然なのかどうかは解からぬが彼が居た楽団は殆ど伝説的楽団である。

其れ位彼の能力が買われてたのであろう。

実際、余も聴いた事はあまり無いのだが今でも神と崇められるので凄いドラムスと言うのは確かであろう。


・ジンジャー ベーカー

元クリームのドラムス。

其のドラミングはまるでメロディーを奏でてるかの如し。

ジャック ブルース殿がリードベースと言うならば彼はリードドラムであろう。

幅の広いプレイは是非ドラムをする者ならば参考にして頂きたい。


・カーマイン アピス

コージー殿と同じく特定の楽団には定着しないある種フリー(と言うバンドも存在してたが)のドラマー。

有名な所ではベックボガードアンドアピスと言う三人編成の音楽団で天才ギタリストのジェフ ベック殿と一緒にやっておられた。

他にはカクタス・ヴァニラファッジ等。

ドラムと言うよりはドラム・ヴォーカルと言う認識が強い。

声も中々良くコーラスは勿論リードヴォーカルとしても出来る。

当然ドラミングも凄いぞよ。


・ラーズ ビューヴィング

元テラノヴァのドラムス。

タム回しやベースドラムによる手数が多く実に巧い!

名前こそは知られてないが彼のドラムスは好きである。


他にもまだまだ知られざる天才ドラマーは多いが余の記憶と好みだけ述べるとこんなものである。

自分でも驚いたが結構居るのう。

しかし、現代には是れ以降のドラムの達人が中々居ないのがドラム人口減少の要因でもあるのであろうな。


●ドラマー絶滅を防ぐには?


少ないだけに都内等の都会にばかり集中しがちなので厳密に言うと過疎化によりドラム人口が減少してると言えよう。

上記で述べた事を踏まえるともっとドラムを普及させる偉人を増やす事であろう。

ドラム界の革命児を育てる事を重点にしたい所である。

ヴォーカル


●最初に

さて、今回はヴォーカルに焦点を置いて語ろう。

もう、是れは説明する迄も無く歌い手である。

音楽団の評価を一番左右するパートであろう。

何せ個性が一般聴衆に解かり易く出るからな。

そんな世論に背を向けるかの如く余はこのヴォーカルに対しては冷たい。

何故なら「一から学ばず直ぐに出来て一番目立てる!」と言った感じで音楽に携わろうとも思わぬ素人がやりたがるからである。

ふん!浅はかで低脳な愚民が!

要するに努力せずに直ぐに楽しみたいと言うだけではないか。

まあ、好きな事に努力と言う言葉を使いたくないのだがこの場合は別である。

音楽を舐めるでない。

ギターとて生まれてからずっと弾いておればそんな感じで出来るわい。

まあ、そんなメジャーな存在であるヴォーカルに少し視点を置いてみる。


●ヴォーカルの在り方

しかし、余はヴォーカルが嫌いと言う訳ではない。

只、歌物中心と言う音楽情勢が大嫌いなのだよ。

余も歌うのが大好きでな。

楽器を弾きながらヴォーカルを取ると言う姿勢には惚れ惚れさせられる。

しかし、無駄にヴォーカルが居るのが嫌いである。

例を挙げるとオレンジレンジハイティーアンドマイティーカラー等ヴォーカルが一人二人余分に居る楽団である。

手ブラ(バシ!)いや手ぶらでバッキングヴォーカルを取るなんて無駄である。

コーラスと言うパート自体が独立してる事も認めぬからな。

確かに手ぶらでやった方が集中出来るし上手く出来るであろう。

だが、下手でも良いからコーラスには参加した方が矢張り同じ音楽団員としての指揮が高まるし絆も出来上がるのではないかと思うのだよ。

楽曲の良さを重視したいのは解かるがそう在って欲しいと言うのが余の願望である。


●では陛下的理想とは?

ツインヴォーカルが丁度良い。

理想形態としては邦楽ではシャムシェイド・ザ モージャス・ルナシーだな。

洋楽ではハーレムスキャーレム・ナイトレンジャー・スコーピオンズである。

何れもサブヴォーカルを取れる者が居る。

シャムシェイドだとカズマ殿(ヴォーカル・ギター)・ザ モージャスだと兼信殿(ベース・ヴォーカル)(又は纐纈殿(ギター・ヴォーカル))・ルナシーだとスギゾー殿(ギター・ヴォーカル)・ハーレムスキャーレムダレン殿(ドラムス・ヴォーカル)・ナイトレンジャーケリー殿(ドラムス・ヴォーカル)・スコーピオンズルドルフ殿(ヴォーカル・ギター)だな。

教典(コンパクトディスク)の録音では大体ヴォーカリストがコーラスの殆どをやってたりするのが主流だが彼等に至ってはそうではない。

教典は一つの作品・芸術品と言う扱いだからこそであろうな。

だからこそコーラスに置いては妥協が出来ぬと言うのも音楽人魂であろう。職人気質でもあろう。

其の気持ちは大いに解かる。

だが、其の点祭典(ライヴ)と成ると質が下がってしまうのは否めない。

コーラスと言う援護楽団員(サポートメンバー)を雇うと言う手も有る。

だが出来るだけロウコストで楽団員内だけで済ませたいと言うのも楽団員の本音でもあるし聴衆の希望でもあろう?

詰まりリードヴォーカルと対等に歌える楽団員が一人は欲しいのだよ。

更に申すとヴォーカリストと声質が出来るだけ近い方が良い。

どっちが歌っても違和感が無い様な。

まあ、楽器が上手くて歌も上手いと言う事は中々難しいものなのだが。

余もやってて解かる。

まあ、飽くまで理想だと言う事じゃ。


●女性ヴォーカル

余があまり好きになれぬのがこの女性ヴォーカルである。

「差別じゃねぇか?」とか「偏見だろ!」とか何やらブーイングが聴こえるのう。

確かに其の通り。

どうしても「女性ヴォーカリスト=アイドル」と言う印象が離れぬのだよ。

確かに上手い者は結構居る。(下手なのも結構居るが・・・)

何故なら大体自分で曲を作らぬ者が多いからなのだよ。

まあまあ、そうでもないぞ!」と思われる者も居るだろうが話は最後迄聞かれよ。

この際、シンガーソングライターは切り離して頂く。

この後に触れるからな。

嫌なのが音楽団員で女性ヴォーカルを使う事なのだよ。

只でさえ脚光を浴びてるヴォーカルで女性を使うと言う事がどう言う事か?

詰まり、他の楽団員がどうしても「アイドルのバックバンド」に見えて霞んでしまうのだよ。

そして凄い楽団員でセンスも良いのに女性ヴォーカルを使ってると言うだけで好きになれぬと言う事も多々有るのだよ。

プリンセスプリンセスショーヤの様に女性音楽団なら余も抵抗は無いのだが紅一点楽団で女性をヴォーカルに使うと言うのがあまりにも主流過ぎて嫌いなのである。

事実、余は音楽団員募集で女性も来るのだが決まってヴォーカル希望である。

だから嫌気が差して来て「ヴォーカルは男性限定」と言う条件で募集してるのだよ。

あと、是れは女性に限った訳では無いのだが女性ヴォーカルの声の聞き分けが出来なかったりする。

「あ、是れって○○に似てる。」と言うのが多い。

余があまり聴かないだけかもしれぬが似たり寄ったり目糞鼻糞でどうも違いが解からぬ。

詰まり「女性=ヴォーカル」と言う考えは好い加減ウンザリしてるのである。

さて、此処迄読んでて女性の方々は相当頭に来てる筈じゃ。

「御前も偏見で音楽聴いてんじゃねぇか!!」と言う具合にな。

其れは認めよう。

だがな?偏見を無くす努力はした。

偏見を覆す程の事をやってみよと言う事である。

しかし、何事にも例外が在る様に全女性ヴォーカルを否定してる訳でもない。

偏見を覆した余が認める数少なき女性ヴォーカルも居る。

ちょっとだけ触れてみよう。


田村直美・・・パールのヴォーカル。ソロでも大活躍中。歳を召されてもハズキーヴォイスでトニー フランクリン・カーマイン アピスと言うビッグネームをバックに従えても其の輝きを失う事は無い。曲は専属のサウンドプロデューサーと共同作業でやってる訳だが女性が作ったとは思えぬロック調の曲も在る。女性でロックをやれる数少ない女性ヴォーカリストであろう。


ジャニス ジョプリン・・・女性ヴォーカリストでは絶対に外せぬ伝説的存在で彼女の歌を聴いてヴォーカルを目指した女性も多い筈。(田村直美殿も其の一人)其の真髄はブルースに在り。曲も自分で作っておられる。ブルースを歌わせたら彼女の右に出る者は居るまい。実は彼女の楽団員の専属ギタリストが好きだったりするのだが。だが音楽団員とは上手く行かなかったと言う。


中森明菜・・・アイドルで唯一認める存在である。物静かで大人びたヴォーカルは年取っても衰えず凄いと思う。


「他にも在るぞ!!」と言う者は教えて頂きたい。

余にも聴く耳は持っている。

だが余の偏見を覆すのは結構厳しいぞよ。


●ラップ

「音楽は聴けば解かる。」と言う信条を持つ余が受け付けぬのが是れ。

此処迄読んできた者なら解かるであろう。

歌物中心所か只言いたい事をリズムに合わせて言ってるだけとしか感じぬ。

メッセージ性は在るかもしれぬが音楽とは音で自分を表現する者じゃ。

論外である。詩でも書いていた方が未だ良いと思う。

最近ではロックとラップの融合ミクスチャーと言うジャンルが流行ってるそうだが是れも好きではない。

「中途半端な事をするな!」と言いたい。

是れ又「手前ぇ・・・本当のラップの良さを知らねぇだろ?」と言う者は紹介せよ。

又、ラップの良さをしかと説かれよ。

まあ、音楽を言葉で語るのは虚しい努力とは思うが余もやろうとしてる事なので出来ぬ事はない。


●演歌

ラップの次に受け付けぬ。

一つ!「御前も歳を取れば解かる様に成るって!」とか言う爺ぃ!

御前も歳を取れば解かる様に成るって?ハァ?

じゃあよ?今、演歌好きな若者はもう親父かあ?えなりかずきは救い様が無ぇじゃねぇかよ!

ドン!!(マイクを地面に叩きつける)

おっと、済まぬ。摩邪が入ってもうた。

歌物中心の日本音楽の原点だな。

まあ、拳の入った歌は無視して演奏だけ聴くと勉強にはなるかもな。


●アカペラ

楽器に頼らず肉声のみで音楽を表現する合唱団。

ヴォイスパーカッション・ハイヴォーカル・ミドルヴォーカル・ベースヴォーカル等楽器すら声のみで表現する。

ヴォーカル不要と言う余の信念を崩せるならこの者達であろう。

正に歌の玄人だからである。

玄人とカラオケ上手の差は音程ではない。

此処で言う歌が上手いとは音程は勿論の事ヴィブラートやアクセント(強弱の着け方)を言う。

そもそも「バンド演奏とカラオケは違う。」と言うがどう違うか?

バンド演奏は周囲の音が大きい為に中々自分の音程が掴めぬ。

たまに全体の演奏が音程的にズレてる錯覚に陥る事は無いか?

あれはヴォーカルの音程ミスで起きる現象である。

詰まり、そう言う事が無い様に普段からのバンド演奏による練習が必要なのだよ。

ギターやキーボードは弾けば音が出るので其処がヴォーカルと大きな違いと成る。

カラオケはそう言うのは自分で容易に調整出来る。

伴奏が無いので音程が掴め易いが其れだけに誤魔化しの効かにしちょっとした音程ミスでも目立ってしまう自分の音感だけを頼りと言うのがアカペラと言えよう。

ヴォーカル無しでも音楽が成り立つなら逆も然りだな。

余はこう言う音楽に生きる者が生粋のヴォーカリストとして認められる。


●陛下好みのヴォーカルは?

実は其処迄聴かぬのであまり詳しくは言えぬ。

只、野性的なヴォーカルは好みかも。

あまり綺麗な声と言うのはどうも好きになれぬ。

格好着けた歌い方も嫌いじゃ。

因みに余の歌声は該当せぬが自分の歌声は大嫌いである。

ロックと言うのは荒々しい方が丁度良いからな。

余もヴォーカルの好き嫌いは在るが嫌いな歌い方でなければどうでも良い。


●コーラス

時にヴォーカルよりも目立ってしまうのがコーラス。

余もヴォーカルより重要視するのがコーラスである。

「たかがコーラス、されどコーラス」と言う程にな。

本来ならばヴォーカルを引き立たせる筈だが逆にヴォーカルがコーラスを引き立たせてる様に聴こえる。

ヴォーカルよりも難しいがヴォーカルの発するキーに沿って歌うので其れなりに歌唱力が有ればヴォーカルよりは幾分か楽であろう。

しかも、ずっと歌い続けるヴォーカルとは違い部分的なのだからな。

しかし、其れだけに祭典だと忘れる者も多い。

このコーラスワークが在ってこそヴォーカルが映えると余は思う。

祭典で人手不足な楽団だと軽視されるのでどうにかもっと重要視して欲しいものだ。



●最後に

結局はヴォーカルは「バンドの顔」と言う結論には変わりはないのが悔しいものだ。

だが、ヴォーカルは楽器が出来なくて一番目立てると言う考え方は捨てて欲しい。

舞台では目立つと言う事はプレッシャーとの戦いだと言う事でもあるし失敗は許されないものだと言う事でもある。

日頃の体調管理・体力維持が必要で歳を重ねていく度に衰えが出易いから決して楽ではない。

ヴォーカルも日々鍛錬が必要であり繊細な楽器なのだよ。

編曲

クレジットによく表記されてる編曲。

しかし、この編曲と言う作業がどう言った作業なのか具体的に存ぜぬ者も多い。

今回は裏作業とも言えるこの編曲に付いて余成りの考えを述べようではないか。


●作曲と編曲の違い

作曲とは所謂原石を発掘する作業で編曲は原石を削り磨く作業と言った感じである。

どんな原石も磨かねば輝かぬので是れこそ最大の重要な作業と言えよう。

詰まり、最終作業と考えれば良い。


●何処迄が作曲?

作曲者と編曲者が別れてるのは諸君も御存知であろう?

作曲者とて完璧な天才ではない。

ストリングスアレンジやホーンセッションによる色付け等出来ぬ事も多い。

飽くまで作曲者はアイデアマンである。

譜面も読めなければ他の楽器も少々齧る程度しか弾けぬ者も多い。

だからこそプレイヤーとアレンジャーが居るのだよ。

彼等の力が無ければ曲は名曲には成らない。

実際、作曲の段階では酷い物である。

不快和音が多いしキーも違ってたりと。(アマチュアレヴェルでの話かもしれぬが)

詰まり、是れ等を正しく纏め上げるのがサウンドプロデューサー詰まり編曲者であるな。

恐らくどんな音楽人も楽団も最初はこの編曲者に御世話に成るであろう。


●編曲を切り離す理由

作曲・編曲両方とも出来る者も居る。

天才ではあるがそう言うのは余は好きではない。

所謂セルフプロデュースだがそう成ると絶対音楽的に偏るし限界が出て来る。

楽団でやるには良かろう。

其れでも十年位が限界だと余は思うのだがな。

其れ程編曲と言うのは重要な作業なのだよ。

なまじ作曲より難しい。


●名編曲者

編曲専門の先生方を少しだけ紹介致す。

余が選んだので少ないのだが。


板倉雅一・・・インフィクス・佐野元春等多くを手掛ける名プロデューサー。シンセサイザーによるアレンジは正しく職人芸。

伊藤銀次・・・ウルフルズ・スピッツ等の大手人気楽団は殆どプロデュースしておられる。アコースティックサウンド作りに置いては天才である。

佐久間正英・・・グレイ・エレファントカシマシ・ジュディアンドマリー等、今は知らない者は居ないと言われてる大手楽団のサウンドを手掛けて来た名プロデューサー。作曲も出来るが其の本質は編曲者と言えよう。

吉田仁・・・ザ コレクターズとかザ コレクターズとか(他に知らねえだろ!)やってたりする。ベースプレイヤーでも有りドラムプレイヤーでも有る。よってリズムによるアレンジは長けておられる。楽曲自体をあまり弄る事は無い。楽曲の良さを保ちつつ引き立たせる正にプロデューサーの鏡である。


まあ、他にも居るが大体がこんな所かな。

「洋楽は?」と思う者も中には居られるだろう?

実は全然存ぜぬのだよ。

余が好きな洋楽は殆どがセルフプロデュースだから是れと言った編曲者は挙げられぬのである。

まあ、彼等は秀逸したプレイヤーが多いのでそんなものは要らぬのだろうな。

プロフーサーと言っても編曲のみならず作曲迄参加してる者が多いのでな。

日本人とは完璧に玄人意識レヴェルが違うのであろうな。


●後書き

短かったが編曲がどう言ったものか理解して頂けたかな?

彼等の功績無くして今の音楽人達の成功は有り得なかったのだよ。

と言うのは言い過ぎだと自分でも思うが。

編曲次第ではどんな綺麗に編曲してもマニアックな聴衆を失望させる事も在るので彼等は巨大なプレッシャーと常に向き合って音楽団の一人と成ったつもりで編曲に挑んでおられる。

音楽人の中では一番偉大なる存在である事を解かって頂きたい。

ベース

●始めに

地味で目立たないと言う意見が定評のベース。

音楽を全然聴かぬ者には存在すら知られてなかったり、どんなに凄いプレイを披露しても聴かれてなかったりと世間の反応は冷たかった。

しかし、一人の御笑い芸人塙【はなわ】殿によって其の存在は一気に知れ渡ったのである。

皮肉な事に音楽人ではなく御笑い芸人によってベースと言う楽器の存在がメジャーに成ったのである。

しかも、ベース其の物と言う訳ではない。

単に「弾き語りした。」「ベース単品でも弾き語りは出来るんだ。」と言った感じでベース其の物が脚光を浴びた訳ではない。

まあ、所詮御笑いだから其の程度であろうな。

形はどう有れベースと言う存在が知られる様に成ったのは塙殿の功績と云わざるを得ないのである。

今回はそんな脇役のベースに焦点を当てて語ってみよう。


●ベースとは?

そもそも「ベースとは何ぞや?」と言う基本的な事を述べよう。

まあ、我が帝國臣民に知らぬ者が居ないとは言わせぬが其の魅力を理解出来てる者は少ないとは思う。

簡単に説明するとベースギターであり低音弦楽器である。

基本は四弦で現在は五弦ベースも有れば六弦ベースも在るが基本的には四弦である。

ルーツを辿るとクラシックで使われたコントラベースが素と成りジャズではウッドベースが作られ現在はエレクトリックベースに発展したのだよ。



●ベースの存在意義

、「何で低音楽器が必要なの?」と思われる者も少なからずとも居る筈じゃ。

確かに無くても音楽は成り立つ。

しかし、無いとどれだけ味気無い音楽に成るかは考えた事は無かろう?

何故なら低音と高音のバランスが無くなるからである。

あと、他のパートがソロに入ると祭典(ライヴ)では音圧が弱くなると言うのも有る。

低音は高音より強いからな。

単音しか弾けぬのも其の為。(和音も出せるが使用頻度は滅多に無い。)

よってベースで主旋律を弾く事は滅多に無い。

だから飽くまで他のパートを引き立たせる所謂「引き立て役」である。

無論、主役に成る時も有る。

だが、種類は豊富に在るのだが其の聴き違いは素人には解からぬし同じ主旋律を奏でると成るとギターやキーボード等主旋律主体で多種多様な楽器には叶わぬであろう。

しかし、誤解せぬ様にな。

ベースでしか弾けぬフレーズも在る。

其れこそベースソロと言われるものである。

他の楽器でも弾けぬ事はないがベースが一番はまると言うフレーズも音楽には存在するのだよ。

其処が音楽の面白い所ではあるな。

結局主役に成る機会が少ない事には変わりは無いが。

だから音楽界では「リズム隊」と言う見識が高い。

だが、考えて頂きたい。

「リズム楽器だったらドラムが在るじゃん!」とな。

ドラムセットにだってベースドラムと言うのが在るので低音が出せる。

しかし、ベースにはベースにしか出せぬグルーヴ感が在るのだよ。

代表的な例だとチョッパー奏法(親指をベースの弦に叩き付ける様に弾く奏法。。強烈で独特なグルーヴ感が出せる。フュージョンやテクノによく使われる奏法。)だな。

ドラムは所詮打楽器でセットに成ってるので片手間でやっていては限界が在る。


●ベースの良さ

そして曲に色合いを出せるのもベースである。

ハードロックではドラムと一体と成り疾走感を出しバラードと成ると暖かい重低音を響かせる。

そして、個性が無いと思われがちだがベース程センスを問われる楽器は無い。

この曲にはどんなフレーズがしっくり来るだろうか?

目立ちたがりなベーシストだとよく動くし曲調を重視するベーシストだとシンプルにルート弾きだったりと実に多種多様と言えよう。

本当に凄いベーシストだとフレーズだけでリスナーを魅了する事が出来るのだよ。

まあ、「陰で光る存在」とか「地味で目立たないけど必要な要素」と言うのが魅力だと言う者も居るが余はそうは思わぬ。

音楽は一度舞台に上がれば闘いである。

エゴとエゴのぶつかり合いで其処から生じるエナジーこそリスナーが求めているものなのだ。

消極的なプレイは好まぬ。

まあ、ベースが必要かと言うのも結局はプレイヤーとリスナー次第なのだが。


●ベースの種類

実はあまり知らないのである。

音の違いもあまり解からぬ。

エレクトリックベースはプレジジョンベース・ジャズベースと在るが音の違いは気に成る程ではないのでプレイヤーの好みだな。

アコースティックベースも在る。

一番知られてるのがウッドベース。

是れ位だと流石に音の違いも解かる。

ちょっと癖の在る音でジャズでよく使われる。

しかし、是れを使いこなせればかなり格好良いぞよ。

そしてアコースティックギターが在る様にアコースティックベースも在る。

玄人でも所持しているベーシスト(例:今井千尋(サムシングエルス))が少ない故に其の存在を知る者も少ない。

路上祭典でも観ればたまに観掛ける事も在るやもしれぬ。


●ベースヒーロー

此処で余が英雄と称えるベーシストを紹介しよう。

ジャック ブルース殿(元クリーム)・ティム ボガード殿(元ベックボガードアンドアピス)・兼信徹也殿(元ザ モージャス)・小里誠殿(ザ コレクターズ)・野間口浩殿(元インフィクス)・上野博文殿(元ティーボラン)等である。
観てみると日本人が多い事が解かるな。

何故か?

日本人はどうやっても外人には勝てぬ。

外人程のルックスもエゴも無いからである。

其れ故にベース向きの性格が揃ってると言う事である。

只、語弊が無い様に。

海外のベーシストが悪いと言う訳ではない。

ビリーシーン(元ミスタービッグ)等凄腕のベーシストが多数居るが如何せんテクニックに走り過ぎてしまうのでギターとの相違点すら見えなくなってしまうのだよ。

詰まり地味な日本人の性格がベーシストとして向いてると言う事である。


●最後に

さあ、ベース講座如何だったかな?

余もベースを弾くのでベースの魅力はよく解かるのである。

だが、プレイヤーにしか理解されない楽器と言うのも寂しいものであるな。

まるで余みたいな存在だな。

たまにベースに耳を傾けると良い。

色んな発見も在って楽しいぞよ。