悪の十字架
大倉保はその日が来るのを待っていた・・・
保はその日を『Xデー』と呼び
カレンダーに印を付け
指折り数えていた。
「絶対に、この日にやるんだ・・・」
そういつも心の中で思っていた。
保は引きこもりだった
中学に入学早々ひどい、いじめを受け
5月からは学校に行かなくなった。
両親も何度か先生と話し合い
解決策を見出そうとしたが
進展は無かった。
保も、もうどうでも良かった
学校に魅力を感じなかった・・・
毎日ゲームをするか
アニメを見て過ごした
恋愛対象はアニメの
キャラクターであり
ゲームが保の世界だった
この生活も良いと思っていた・・・
しかし、あのいじめの記憶は
忘れたわけではない
日々いじめをした人間への
憎悪は増していった
「あいつらは許さない・・・」
『Xデー』が明日の日曜日に迫った
土曜の夜は興奮のあまり
一睡も出来なかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つづく・・・
