読書感想:パンドラの匣/太宰 治 | 豚山田の「日本を離れて日本語三昧」

豚山田の「日本を離れて日本語三昧」

海外赴任をしたら時間が出来たので、電子書籍で小説を読み漁る毎日。
折角なので読書感想などを残します。。

結核患者の療養所に入所する青年から親友に宛てられた手紙という形式の物語です。

文庫本上から一見すると、よくある一人称の独白文といった趣ですが、元が新聞(河北新報)の連載小説だった事を想像すると、これは非常に面白い試みだよなぁ、と感心しながら読んでいました。

つまりタイムリーな読者であれば主人公の親友という立場になり、毎朝新聞と共に届けられる主人公からの手紙を読むことが出来たという訳ですよね(実際、新聞掲載時期と作中の時間軸はほぼ重なるようです)。

こういったエンタメ性の追求が太宰作品の大きな魅力かと。

流石です。

☆☆☆

パンドラの匣/作者不明

¥価格不明
Amazon.co.jp