あっという間に
時が過ぎていました
心がとまっていても
動き出せなくても
毎日は始まり
毎日は終わっていきました
これまでのあいだに
中学の頃からの
親友が
永眠しました
彼女は生後2か月から
施設で育ち
施設を出てからは
すべて自分のことは自分でやってきました
そんな彼女は
自らのお葬式の準備も
祭壇に飾る花の色
写真
骨壺
までも決めていきました
墓石もデザインし
お墓も用意していきました
亡くなったあとは
ここに電話してね
と
連絡先の一覧も作っていました
本当に
最後の最後まで
残された者が困らぬよう
自分のことより
人のことを考えてくれる
とても
あたたかい人でした
ふと
周りを見渡すと
30年間の
彼女からの愛が
あふれていました
棚に飾ってある
プリザーブドフラワー
持ち歩いている
手鏡
肌寒い時に羽織る
ストール
お気に入りの
ピアス
…
まだまだ
数えきれないほど
私の好みを
熟知して選んでくれた
彼女の愛情が
たっぷり詰まったものたちに
囲まれていました
もっと
こうしてあげたかった
もっと
こうすればよかった
たくさんの後悔をしました
その中で
彼女が気づかせてくれたことは
今をたいせつに生きて
と
いうことでした
今度は
同じ後悔をしないように
朝を
迎えられたことに感謝して
いま在るもの
ひとつひとつを
たいせつにしていこうと
深く思います
あなたに出逢えてよかった
心からの感謝をこめて♡
ここ