フォーチュン・クエスト遍歴 | ハマり症候群の取扱説明書(裏面)

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『フォーチュン・クエスト』の話の前に

オタクとしての経緯を簡単に。

 

 

 

 

小学5年の時に友達に誘われてそのコの家に遊びに行くと、

もう1人クラスメイトが居て、仰々しく出てきたのがこの赤箱。

 

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のベーシックルールセット

 

日本ではそこまで地位を得ていなかった「テーブルトークRPG」を

爆発的に広めたのがこのゲームと言っても過言じゃないかと。

当時はファミコンのドラクエやFFなどRPGが大流行してて

誰もがやってたファミコンの役割を生身の人間がやるのが

TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)

 

プレイヤーは自分の分身をダイスを振ってキャラクターと作る。

性別や職業、種族、性格、特技などを選んで肉付けしていく。

キャラクターの行動の結果はほとんどがダイス運によって決まり、

与えられたシナリオをこなして宝を見つけレベルアップしていく。

基本的にはドラクエやFFと同じRPGゲーム。

というより、RPGの元祖がこのD&Dと言われるほど。

 

前述の通りゲームを動かすのが機械ではなく人間という事。

ゲームマスターと呼ばれるのがその中心となる。

ルールブックにある程度の基本ルールや数値は書かれてて

キャラクター作成や数値、装備やアイテム、モンスターもある。

ただ、どんなシナリオでマップでモンスターが出てくるかは

ゲームマスターの采配次第で全く異なり千差万別。

例えば、モンスターリストに居ないモンスターを作り上げたり、

シナリオを達成するためだけの伝説の剣を隠しておいたり、

シナリオ成功のために誘導したり問題勃発させるためのNPCを

一時的なキャラクターを登場させたりするのもマスターの裁量。

 

ゲーム進行は全て机上でやりとりされ、キャラクターを演じる事で

物語に入り込んでいくため、ファミコンでは味わえない人間味がある。

男が華奢な女性のエルフ役で女言葉を使って気持ち悪がられたり、

普段は大人しい性格の人が溜まったモノを吐き出す狂戦士とか。

人の数だけキャラクターは生まれるので予想できない場面も多々。

 

それらのゲームのバランス感覚に長けた人がマスターになり、

優秀なマスターが仕切るシナリオは実に痛快な物語となる。

プレイヤーとして遊ぶのも良いけど、マスターはもっと面白い。

次の集合までにシナリオ構成、マップ作成、モンスター配置、

アイテムや宝、NPCなど、山ほどやる事が出てくるので、

準備に時間がかかってしまうけど、その冒険が終わった時の

プレイヤー達の充実した表情を見ると、それまでの苦労が

全て吹き飛ぶような達成感を味わう事ができるのがマスター。

いつの間にか私生活の中で新しいシナリオのネタを探しはじめ、

沼のようにハマっていくのがTRPGの魔の魅力なワケだ。

 

 

気の合うグループで一気にハマり込んでいったオタクの世界。

中学生の頃にはもうドップリ。

PCも持ってないのにコンプティークを毎月買うようになり

ロードス島戦記、ソードワールドなどゴリゴリのRPGの世界に

身を任せて自然と傾倒していった中で突如現れたのが

『フォーチュン・クエスト』だった。

 

 

普通はいかにモンスターをやっつけ宝を手に入れてナンボ!

のこの世界で、極力モンスターに出会わないように忍び足を使い、

もし戦ってもちょっと危なくなれば逃げる選択が先行する。

それなのに幸運の中でいくつもシナリオをクリアしていって

常にビンボーで苦労しながらも、明るい魅力的なメンバーばかり。

 

作画の迎夏生先生の可愛らしい絵もフォーチュンの世界を

見事に表現してくれていて、絵のイメージだけで入り込んでしまう!

男子はパステルに恋をし、ルーミィやシロちゃんに萌えを覚える。

女子はクレイとトラップを比べるも結局比べられず二人の関係に惚れ、

ノルやキットンを好きになった人は自分が変わり者だと気づくw

今で言う「箱推し」となるのがこのパーティーの魅力と言える。

 

 

そして何より自分が好きなのは、作者・深沢美潮先生の頭の中に

広がっているという独特の世界感!

 

既出のRPGの世界では中勢ヨーロッパ風が神格化され、

それに沿ったルールの中で作られていた世界ばかりだったのに

たった1人の作家の考えがそれをいとも簡単にブチ破っていく。

「エレキテルパンサー」や「エレキテルヒポポタマス」などは

電気制御などは絶対に無かったであろう世界に生まれている。

ホーリースプレーなども聖水を圧縮空気でまき散らすなんて!!

通常のRPGでは戦闘後にやっとレベルアップが定番だったなのに、

フォーチュンの冒険者カードなんて経験値さえ貯まれば戦闘中でも

その場で光り音がするのでプレイヤー達が戦闘中でも

「♪レベルアップおめでと~」と歌ったりもするw

 

RPGの世界観が崩壊しすぎ(失礼w)ていても全く気にしないからこそ

深沢先生の中で生まれてきたような秀逸なモノばかり。

そういった温故知新をちりばめた妄想・空想の広大な世界観が

パステルの目を通して伝えられる『フォーチュン・クエスト』。

 

 

それが30年間も長い月日を経て、今回最終章として完結する。

 

 

正直、高校生になった頃には部活でTRPGからも疎遠になり、

「新フォーチュン・クエスト」になってからは愛読とは言えなくなってた。

 

昨年たまたまTwitterでフォーチュン・クエスト30周年の文字を見て、

急に読み返したくなり、1巻を読んだら本当に面白い面白い!

学生時代は同年代のキャラ達に感じてた親近感みたいなものが、

年齢を重ねたためか父性的な親心のようなものに感じられ、

新しい世界を感じて再度フォーチュン・クエストに魅せられた。

 

 

さらに以前より1推しとして応援してたでんぱ組.incの夢眠ねむサンも

以前よりフォーチュン好きを公言していて昨年の卒業後には

ねむさんが始めた「夢眠書店」も動き始めたってのもあり、

それらの点と点が30周年を機に徐々に近づいていく。

 

 

■フォーチュン・クエスト30周年

https://dengekibunko.jp/title/fq/