側溝のコンクリート製のフタ
設置されてから一度も取り外したことがないのだろう
フタとフタとの間に隙間はなく
砂やホコリで接着されたようになっている
様々な道具を使いそれらを懸命に取り除く
かれこれ10分はやっただろうか
ようやくフタが動きそうになってきた

フタとフタとの間にある穴にバールを入れ
こじる
無理に力を入れるとコンクリートのフタが欠けそうになるので
慎重にゆっくりと様子を見ながら力を入れる
ようやくフタがゴポッと音を立て
ゆっくりと起き上がる



・・・・さかのぼること15分前

サッシメーカー仕様の珍しい錠前のシリンダー交換作業
シリンダー自体は特殊ではないものの
装飾が特殊だ
ビスにまでこだわっていて微妙な色合いで頭の部分も不思議なデザインが施されている

いつものように慣れた手つきで鼻歌交じりに作業をしていたのがいけなかった
その特殊なビスが外れた瞬間
すっと落下した
ビスを見逃すまいとその動きを凝視する
何度かバウンドを繰り返した後
側溝のコンクリート製のフタとフタとの間の穴に
そのビスは吸い込まれていった



・・・・・・・・

ようやくビスを取り出すことに成功し
無事シリンダー交換は終了した

ものすごく無駄な時間を費やしたものだ