電話が鳴った

非通知だ

非通知はどうしても少し構えてしまう

「もしもし・・・」

その声で二つのことが容易に分かってしまう

一つは被害妄想なお客であると言うこと

声のトーンや間の取り方

独特の雰囲気がある

さらにもう一つ分かったことは

二年ほど前にもこの声を聞いたことがあると言うこと

電話を掛けてきた当の本人は気がついていないようだ

二年ほど前と同じような内容を同じ相手に伝えていることを


この被害妄想な電話の主は自由に使えるお金があまりないようで

値段でいつもあきらめてしまう

あきらめるのだが

愚痴というか架空の被害状況を延々と話してくる


どうやら両親や兄弟と同居しているらしい

年齢も30代と思われる


ご家族の方

病院に連れて行ってあげて下さい

ご本人が一番辛いはずです


今回も30分ほど話を聞き

幸か不幸か工事になることもなく

電話を切った


次に掛かってくるのは

また二年後だろうか・・・